ソフトバンク・テクノロジー(SBT)が、Webマーケティングを支援するAIチャットbot「SIGNAL AI」の提供を4月から開始。Webサイトの分析や最適化のためのアドバイスをチャットでいつでも問い合わせできるうえ、FAQや動画学習により、データ活用人材の育成にも活用できる。
ソフトバンク・テクノロジー(SBT)は2018年2月22日、Webサイトの分析やアドバイスを行いながら、データ活用人材を育成するAIチャットbot「SIGNAL AI」を同年4月から提供開始すると発表した。
SIGNAL AIは、ユーザーとチャットbotによるコミュニケーションを通じ、24時間365日、いつでもユーザー企業のWebサイト分析や課題発見をサポートする。サイト改善に対するアドバイス、分析結果の深掘り分析に加えて、分析ツールの操作方法や分析手法に関するFAQ、チャットbotの利用履歴に応じた教育コンテンツの動画配信なども提供。Webサイト分析ツールとしては、「Adobe Analytics」の使用が前提となっている。
相談したいタイミングですぐに知りたいことを確認できるようになるため、担当者の生産性向上や各種施策の精度向上などを図れる他、基礎的なデータ分析スキルを持つ人材の育成も可能になる。社内で基本的な分析が可能になれば、コンサルティングの活用も、より本質的な課題の対応に絞って行えるようになるという。
SIGNAL AIでは、Adobe AnalyticsのデータからWebサイトの主要指数の分析や深堀分析、現状のKPI推移、異常値の検出(発生状況と発生原因のアドバイス)を自動的に分析。担当者が必要な分析結果を問い合わせると、チャットbotが即時に回答する。レポートをAdobe Analyticsで確認することも可能だ。
また、マーケティング戦略やサイト改善に向けた最適化のアドバイスとして、テスト案、ABテスト、ターゲティング施策、レコメンド施策などの各種施策の計画・評価方法を提示する。
FAQ機能では、Adobe AnalyticsとABテストツール「Adobe Target」の操作方法や分析手法をチャットbotに問い合わせることができる。動画の教育コンテンツは、顧客ごとにカスタマイズして配信することも可能だという(Premiumプラン)。
SBTによると、現在はAIの学習期間として、先行導入している企業の協力のもと、実証実験を行っているとのこと。学習を終える2018年4月をめどにサービス提供を開始する。
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