デルおよびEMCジャパンは、ビッグデータ活用基盤「Dell EMC Elastic Data Platform」を発表した。コンテナ型の仮想化技術を導入し、パブリッククラウドとオンプレミスの双方で運用できるという。
デルおよびEMCジャパン(以下、EMC)は2018年3月12日、ビッグデータ活用基盤「Dell EMC Elastic Data Platform」を発表した。「既存のシステムと比べて、インフラと運用にかかるTCO(総所有コスト)を最大75%削減可能」としている。同システムは、パブリッククラウドとオンプレミスの双方で運用でき、必要に応じてマルチテナント環境のプラットフォームに変えられるという。
Dell EMC Elastic Data Platformは、第14世代「Dell EMC PowerEdge」サーバと、オープンネットワーキング製品、スケールアウト型のNAS(Network Attached Storage)である「Dell EMC Isilon」、BlueDataのミドルウェア「BlueData EPIC」を採用した。
また、コンテナ型の仮想化技術も導入した。デルとEMCは、「パブリッククラウドかオンプレミスかにかかわらず、各種Hadoopディストリビューションやビッグデータ解析向けアプリケーションを効率よく導入できる」としている。
デルとEMCは、既に両社のカスタマーソリューションセンターで同システムを運用。同センターでは、顧客向けの機能やシステム構成、処理性能などを検証し、その結果を踏まえてシステム改善やビッグデータ活用などを支援するビジネスコンサルティングサービスの提供も開始した。
Dell EMC Elastic Data Platformの参考構成は次の通り。コントローラーノードは、2Uサイズのラックマウント型サーバ「Dell EMC PowerEdge R740XD」が1台。ワーカーノードは同サーバが4台。運用管理ネットワーク機器に「Dell EMC Networking S3148-ON」が2台と、データ管理ネットワーク機器に「Dell EMC Networking S4148F-ON」が2台。BlueDataライセンスは140コア分で、価格は4700万円(税別)から。2018年3月上旬に受注を開始し、同年4月1日に提供を開始する。
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