米Dell EMCは2017年5月8日(米国時間)、ラスベガスで開催中のDell EMC Worldで、同社のハイパーコンバージドインフラ(HCI)全製品を対象とした、ユニークなクラウド的購入モデルを発表した。また、「Dell EMC VxRail」と「Dell EMC XC」で、2万5000ドル、つまり約280万円からの低価格機種を発表した。
米Dell EMCは2017年5月8日(米国時間)、ラスベガスで開催中のDell EMC Worldで、同社のハイパーコンバージドインフラ(HCI)全製品を対象とした、通常のファイナンスプログラムとは異なるクラウド的な購入モデルを発表した。また、「Dell EMC VxRail」と「Dell EMC XC」で、2万5000ドル、つまり執筆時点の為替レートで約280万円からの低価格機種を発表した。
また、VxRailあるいはVSAN Ready Nodeを使って構築したデスクトップ仮想化環境を、PCコストを含めて1シート当たりの月額課金で提供する「PC as a Service」も発表している。
Dell EMCが「Cloud Flex for HCI」と呼ぶ新プログラムは、ヴイエムウェアとの共同開発によるHCIアプライアンスのVxRailおよびNutanixのソフトウェアを搭載するXCでは即日提供開始、ラックスケールの「Dell EMC VxRack」では2017年第3四半期に提供開始予定。
このプログラムは、一般的な企業向けITインフラ製品を対象とするファイナンスプログラムとは異なる。
具体的には、初期費用はゼロで、月単位の支払いで利用できる。また、この支払い額は、利用期間が長くなるほど低減していくという。さらに、導入から1年以降は、導入製品の一部、あるいは全てを任意の時点で返却することもできるという。
一方、PC as a Serviceを目指した新ソリューション「Dell EMC VDI Complete Solutions」(即日提供開始)は、VxRailあるいはvSAN Ready NodeでVMware Horizonを利用し構築、あるいは構築済みのパッケージとして提供されるVDIに適用される。月額1シート当たり最低8ドルで、デスクトップ仮想化ソリューションを利用できることになるという。
また、Dell EMCは、VxRailとXCで低価格機種を発表した。
VxRailでは、単一プロセッサー搭載のコンピュータノードを3基搭載した構成で、2万5000ドルからという価格を実現したという。64ノードまで拡張可能で、Dell EMCでは、プロセッサー単位のライセンス方式を採用するソフトウェアに適用すると、ライセンスコストの節約にもなるとしている。
一方XCでは、「Dell EMC XC430 Xpress」という新製品を、2017年6月に全世界で提供開始する。これはPowerEdge R430を用いた発売中の「XC430-4」をベースとした中堅・中小企業向けの製品。拡張は4ノードまでに制限されている。最低で3ノード構成が可能で、2万5000ドルという価格を実現した。
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