Windows 10の既定では「自動更新」が有効であり、新しい更新プログラムが定期的にチェックされ、見つかるとダウンロードとインストールが始まります。その後、再起動が必要な場合は、アクティブ時間外での自動再起動がスケジューリングされ、ユーザーにスケジュールを調整するか、すぐに再起動するかを通知します。
Windows 10 Homeの場合、この既定の動作以外は選べませんが、Windows 10 Pro以上のエディションは、以前のWindowsと同様に「グループポリシー」(またはローカルコンピューターポリシー)で以下のポリシーを構成することで、ダウンロードやインストールの通知(自動で行わせない)、インストール日時の指定(自動メンテナンス時または指定時刻に開始)を制御することができます。
なお、このポリシーと同等のレジストリ設定を行ったとしても、Windows 8.1以前とは異なり、Windows 10 Homeでは無視されます。
Windows 10 バージョン1511からは、「Windows Update for Business(WUfB)」という新しいポリシー設定が利用可能になりました。更新チャネル(旧称、更新ブランチ)の選択(宣言)と、選択した更新チャネルにおける「延期日数」(既定は0日)を構成できます。WUfBのポリシーは、次の場所にあります(画面1)。Windows 10のバージョンにより場所や名称が異なること、指定方法や指定可能な期間に違いがあることに注意が必要です。
Windows 10 バージョン1703からは、クライアント側のWindows Updateの「詳細オプション」でも、WUfBの構成が可能になっています(後述しますが、WSUS利用時に注意が必要です)。また、Windows 10 バージョン1703からは「更新の一時停止」という機能が追加され、最大で35日、機能更新プログラムと品質更新プログラムのインストールを停止することができます。これも、クライアント側でのユーザー指示とWUfBポリシーの両方で制御することができます。実は、Windows 10 バージョン1607のWindows Updateの「詳細オプション」にあった「更新を延期する」もまた、クライアント側で設定できるWUfBの設定です。
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