Microsoftは「Windows 10 Fall Creators Update」で、IT管理者向けに組織内へのPC展開と管理を容易にする一連の新機能「Windows AutoPilot」を提供する。
Microsoftは2017年6月29日(米国時間)、Windows 10の次期大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」に向け、自社環境に適したPCのセットアップを自動化する「Windows AutoPilot」などの業務クライアント管理者向け新機能を提供すると告知した。
Windows AutoPilotは複数の管理機能を含めたスイートツールとして展開されるが、中でも目玉は「Windows AutoPilot Deployment」だという。Windows AutoPilot Deploymentは、IT部門が自社環境や組織の業務内容に応じてカスタマイズしたクライアント初期設定を読み出し、ユーザーがセルフビルドできるようにするクラウド型サービス。IT部門は、新たに導入するクライアントの配布準備業務を簡略化できる。
Windows AutoPilot Deploymentは、既存の「Azure Active Directory」やクラウドベースのモバイルデバイス統合管理サービス「Microsoft Intune」とシームレスに連携することで実現する。Azure Active Directoryへの参加、Intuneへの登録、Windows 10 Enterpriseへの移行、設定の適用、Office 365アプリケーションや業務アプリケーションの自動インストールなどが可能となる。
Microsoftはまた、OEM、ディストリビューター、リセラーが「導入企業用にカスタマイズ済みデバイス」として納入しやすくなるように、「Windows AutoPilot Deployment Program」も用意するとともに、「Microsoft Store for Business」と「Microsoft Partner Center」でも近いうちにWindows AutoPilot機能に対応させる。併せて、これらのベンダーと協力し、Windows AutoPilot Deployment Programが各社からサポートされるようなエコシステムの構築にも務める。これらサービスの詳細は数カ月以内に発表される見通しだ。
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