祝儀袋など、紙製品を手掛けるマルアイが、基幹業務システムをSAPのERPパッケージ「SAP Business Suite」で刷新する。製造工程の可視化と需要予測に基づく生産計画の精緻化を実現し、製品売上、原価、利益率などをリアルタイムに分析できる基盤を整備する。
SAPジャパンは2018年4月3日、紙製品や産業包装用品の製造販売を手掛けるマルアイが、SAPのERPパッケージ「SAP Business Suite」の採用を決定したと発表した。
創業130年のマルアイは、主に祝儀袋など、日本文化を広める紙製品を主力として事業を拡大し、近年は海外にも進出。また、化成品事業も手掛け、商品用のラミネートパックや食品用包装、半導体製品など、多方面に展開している。
一方、業務システムについては、これまで紙製品と化成品の生産管理業務の連携や、販売管理システム間の連携が取れておらず、生産計画や販売計画の精度の安定化が課題になっていたという。
また、さらなる収益拡大を目指し、情報の戦略的活用による提案型営業へのシフトを計画。そこで、製造工程の可視化と需要予測に基づく生産計画の精緻化と、製品売上、原価、利益率の的確な把握ができる基盤を整備するため、システムの刷新を検討した。
その結果、あらゆる情報を一元管理しながらリアルタイムに分析活用でき、業界業務の最適解を手本にした本質的な業務改革を実現できる点などを評価し、SAP Business Suiteの採用を決定したという。
システムの構築は、SAPのプラチナ・パートナー企業であるアイ・ピー・エス(IPS)が担当。2018年2月から導入プロジェクトを開始している。
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