紀陽銀行が、FIXER、日本マイクロソフトと連携し、オンプレミスの業務システムを「Microsoft Azure」基盤のクラウドに移行するプロジェクトを開始。Azureのフルマネージドサービス「金融機関向けcloud.config」による24時間365日体制の運用監視も導入する。
紀陽銀行は、FIXER、日本マイクロソフトと連携して、オンプレミス環境で運用している業務システムを「Microsoft Azure」を活用したクラウド環境に移行する。2019年中の完了を目指し、順次移行するためのプロジェクトを開始した。
紀陽銀行では、オンプレミス資産をクラウドに移行することで、IT資産のオフバランス化やセキュリティレベルの強化を図りたい考え。また、銀行業務に必要なソフトウェアをクラウド上で組み合わせて利用することで、FinTechをはじめとした新しいサービスとの親和性を高められるとし、開発ツールの積極的な利用も視野に入れるとしている。
システムの設計、構築、保守・運用は、FIXERが担当。FIXERが手掛けるAzureのフルマネージドサービス「金融機関向けcloud.config」により、導入支援や24時間365日体制の運用監視を提供する。日本マイクロソフトは、Azureベースのミッションクリティカルシステムの構築に関する技術的支援を行うとともに、FIXERと連携して既存のオンプレミス資産のAzureへの移行可否診断を行う。
なお、FIXERと日本マイクロソフトは、2018年2月8日に金融機関向けcloud.configの提供で協業を発表している。両社は、金融機関へのクラウド導入に関する経験やノウハウを活用して、Azureを活用したクラウド移行を推進したい構えで、2020年までに10行への導入を目指すとしている。
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