Googleは2018年4月18日、Google Cloud PlatformでデータウェアハウスサービスBigQueryの東京リージョンにおける提供を開始した。今回の発表で、世界で初めてユーザーがデータを置くBigQueryのリージョンを指定できるようになった。
Googleは2018年4月18日、Google Cloud Platform(GCP)でデータウェアハウスサービスBigQueryの東京リージョンにおける提供を開始した。今回の発表で、世界で初めてユーザーがデータを置くBigQueryのリージョンを指定できるようになった。Googleは2019年にかけて、同様なローカルリージョンの指定を世界の他の地域でもできるようにしていく。
BigQueryはこれまで、基本的にはリージョン(データセンターの場所)と無関係なサービスとして提供されてきた。同サービスではこれまで、データのロケーション、すなわちデータを置く場所を「EU(欧州共同体)」「US(米国)」のいずれかに指定することしかできなかった。例えばデータのロケーションを「EU」に指定すると、ユーザー組織のデータはEU内のいずれかのリージョンで管理される。だが、特定リージョンを指定することはできない。データがEU内のどのリージョンに置かれるかをユーザーは制御できない。
東京リージョンにおけるBigQueryの提供開始により、BigQueryにおいて初めてリージョンを指定できるようになった。
Googleはこの発表に先立ち、試験運用を行ったユーザーとして、アスクル、NTTコミュニケーションズ、野村総合研究所、みずほ銀行、LIXIL、リクルートテクノロジーズを挙げている。野村総合研究所の基盤インテグレーション推進部 システムエンジニア、小島仁志氏は、発表のブログポストで、次のようにコメントしている。
「今回BigQueryが東京リージョンでサポートされ、日本国内に閉じたデータ配置が可能となった。また、BigQueryはInterconnectやVPC Service Controlと組み合わせると、オンプレミス環境からパブリックなネットワークを介さない閉域接続が可能。東京リージョンのBigQueryを活用することで、データの配置場所や通信経路に関して制約がある顧客についても、クラウド上でのデータ分析基盤の構築を積極的に提案することが可能になった」
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