IBMは2018年4月18日(米国時間)、米国ボストンで開幕した「Cloud Foundry Summit 2018 Boston」で、Cloud FoundryをKubernetes上で動かす「IBM Cloud Foundry Enterprise Environment」の試験提供を開始したことを明らかにした。
IBMは2018年4月18日(米国時間)、米国ボストンで開幕した「Cloud Foundry Summit 2018 Boston」で、「IBM Cloud Foundry Enterprise Environment」と呼ばれる新サービスの試験提供を開始したことを明らかにした。
IBM Cloud Foundry Enterprise Environmentは、IBM Cloudのサービスプロダクトの1つとして提供される、Cloud Foundryサービス。最大の特徴は、Kubernetes上でCloud Foundryを動かせることにある。このため、KubernetesとCloud Foundry双方のメリットが得られるとIBMは述べている。すなわち、「cf push」に象徴される開発者にとっての使い勝手と、Kubernetesによる制御性および柔軟性の高さを両立できるとする。
新サービスでは、Kubernetesを採用したコンテナサービスである「IBM Container Service」上に、Cloud Foundryのサービスインスタンスをデプロイし、オンデマンドで各ユーザー組織専有のCloud Foundry環境を構築できる。その後のスケーリングもオンデマンドで行えるという。
Cloud Foundryのサービスインスタンスの管理は、当面ユーザー組織自身で行う選択肢のみだが、IBMあるいはサードパーティが運用代行する選択肢の提供も検討しているという。
IBM Cloud Foundry Enterprise Environmentは、現時点ではあくまでも試験サービスであり、利用には事前の申し込みが必要。
一方、SUSEは同日、「SUSE Cloud Application Platform」がCloud Foundry Foundationから、Cloud Foundry Application Runtimeディストリビューションとしての認定を受けたと発表した。SUSE Cloud Application Platformも、Kubernetes上でCloud Foundryを稼働できるようにしている。
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