Tableauは2018年4月24日(米国時間)、セルフサービスBIプラットフォームの「Tableau」で新バージョン「Tableau 2018.1」を発表した。最大の目玉は、データプレパレーション(データ準備)機能「Tableau Prep」の投入。また、Tableauはロールベースの新サブスクリプションライセンスを導入した。
Tableauは2018年4月24日(米国時間)、セルフサービスBIプラットフォームの「Tableau」で新バージョンを発表した。なお、Tableauはバージョン呼称ルールを変更。これまでは「Tableau 10.x」だったが、今回の新バージョンは「Tableau 2018.1」と呼ばれる。
新バージョンにおける最大の目玉は、これまで同社が「Maestro」と呼び、開発してきたデータプレパレーション(データ準備)機能「Tableau Prep」の投入。製品という位置付けだが、既存Tableau Desktop ユーザーは、2020 年まで Tableau Prep を無償で利用できるという。また、後述するサブスクリプションライセンスに組み込まれて提供される。
Tableau Prepではデータのクリーニングや結合が、データを見ながらリアルタイムに行える。ユーザーは、処理の結果を即座に確認し、次の作業に移れるようになっている。また、データクリーニングでは、例えばWebフォーム入力における氏名や住所表記の非統一などを、インテリジェントに解消できる機能がある。
なお、Tableau Prepでは、実際のデータに影響を与えない。このため、安心してデータ準備の作業が行えるという。
Tableau 2018.1の新機能としては、Webブラウザのみで、データからダッシュボードまでを操作できる作成機能や、Salesforce、Marketo、Eloqua、ServiceNow などの一般的なビジネスアプリケーションのデータを見るための汎用的なダッシュボードをあらかじめ用意した「Dashboard Starters」などがある。
Tableauは、新バージョンで新たにロールベースのサブスクリプションライセンスを投入した。組織内での役割に応じ、「Tableau Creator」「Tableau Explorer」「Tableau Viewer」の3種が提供される。
まず、Tableau CreatorではTableau Desktop、Tableau Prep、Tableau Serverの全ライセンスが使える。Tableau ExplorerではTableau Serverが使え、既存のワークブックおよびビジュアライゼーションの編集、既存のパブリッシュされたデータソースからの新規ワークブックの作成およびパブリッシュが可能。Tableau ViewerもTableau Serverのライセンスだあが、文字通りViewerで、既存ダッシュボード/ビジュアライゼーションでのコメントの追加はできるが、作成関連機能は一切使えない。
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