IoT機器からのイベントを効率的に処理――キヤノンITS、イベント駆動型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」発売IoTやAIなどによって求められる柔軟なシステム構築

キヤノンITソリューションズは、「VANTIQ」の提供を2018年6月1日に開始する。イベントドリブン型アプリケーションの開発プラットフォームで、IoT機器からのイベントを効率的に処理する分散システムを構築できる。

» 2018年05月22日 08時00分 公開
[@IT]

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2018年5月21日、Vantiqと販売パートナー契約を締結し、次世代アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」の提供を同年6月1日に開始すると発表した。キヤノンITSは、同プラットフォームの利用で、IoTで実現する新たな価値を短期間で構築できるという。

 デジタル化が加速する現在では、開発や生産、流通、販売、サービスといった企業の現場で発生するさまざまな事象に対して、よりリアルタイムに意思決定し、アクションに結び付ける必要がある。その一方で、IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)などの技術によって変化するビジネス環境に素早く対応するため、柔軟なシステム構築が求められている。

 VANTIQは、こうした課題を解決するためのプラットフォームだ。イベントが発生すると、それをリアルタイムに処理し、アクションを起こす「イベントドリブン型アプリケーション」を開発できる。イベントドリブン型アプリケーションでは、不規則に発生する大量のイベントを人のアクションに結び付けることができる。

 VANTIQは、分散アーキテクチャを採用しており、アプリケーションを複数のエッジノードやモバイル端末に分散させたシステムを構築できる。分散システムでは、各所に点在するセンサーやカメラといったIoT機器からのイベントを効率的に処理することができる。各端末から収集したデータは、クラウドやオンプレミスのダッシュボード機能で集中管理できる。

 さらにVANTIQは、システムを停止せずにアプリケーションの配布や更新を実施する仕組みも備える。アジャイルにシステムを拡張していくことも可能だという。

VANTIQの画面イメージ

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