前出の画面1と画面2、どちらの設定のPCでも、KB4100403が検出およびインストールされることはありませんでした(画面3)。
KB4100403がWindows Updateで検出およびインストールされるのは、機能更新プログラムと品質更新プログラムの延期可能な日数を、既定の「0日」とした場合です(画面4、画面5)。更新チャネルの選択は関係ありません。画面1と画面2の設定を変更せずにKB4100403をインストールするには、「Microsoft Update Catalog」から更新プログラムのパッケージ(.msu)をダウンロードしてインストールします。
“じゃあ、品質更新プログラムの延期日数って何なのよ?”と思う人は多いでしょう。実は、筆者もWindows10 バージョン1703との挙動が違うという別の理由で“あれっ?”と思いました。少し古い公式ブログのアナウンスになりますが、まずは以下をご覧ください。
このアナウンスでは、Windows 10 バージョン1703からの累積更新プログラムのリリースサイクルに関する方針変更について説明しています。従来と同様、毎月第二火曜日(日本ではその翌日の水曜日)には新しいセキュリティ更新を含む累積更新プログラム(分類:セキュリティ問題の修正プログラム/Security Updates、例:2018年5月9日のKB4103721)をリリースします。
それ以外のタイミング、つまりその月の第二火曜日と次の第二火曜日の間に1回以上、新しい非セキュリティ更新を追加した累積更新プログラム(分類:更新/Updates、例:2018年5月24日のKB4100403)、まれに累積的ではない重要な更新(分類:重要な更新/Critical Updates)をリリースすると説明しています。
このときのアナウンスでもう1つ重要なのは、“Windows Update for Businessポリシーが構成されたデバイスには、第二火曜日以外にリリースされる「更新」と「重要な更新」はインストールされない”ということです。実のところ、筆者はこのことをすっかり忘れていました。
この変更はWindows 10 バージョン1703で行われ、自動更新では「更新」と「重要な更新」が検出されることはなくなりました。ただし、Windows 10 バージョン1703では、Windows Updateの「更新プログラムのチェック」をクリックすると、「更新」や「重要な更新」が検出されるという挙動になっていました。
それが、Windows 10 バージョン1709からは、「更新プログラムのチェック」をクリックしても検出されないように変更されたようなのです。筆者がWindows 10 バージョン1703、1709、1803のそれぞれについて、2018年5月の更新プログラムで確認した限り、そのような動きを示しました。こちらの変更が、筆者が“あれっ?”と思った方です。
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