オカムラと日本IBMは、IBM Watsonの音声認識サービスを活用して、会議の音声をリアルタイムにテキスト変換する議事録作成支援ソリューション「TalkView」を発表。会議の効率化を支援する。
オフィス家具の製造販売を手掛けるオカムラは2018年6月6日、日本IBMと協業し、「IBM Watson」を活用した議事録作成支援ソリューション「TalkView」を同年6月から提供すると発表した。オカムラのオフィス家具と組み合わせて提案することで、会議のコミュニケーション効率化や働き方改革を支援するソリューションとして展開する。
TalkViewは、ブラウザベースのアプリケーションにより、Watsonの音声認識サービスを活用して、会議の音声をリアルタイムにテキストに変換し、画面上に表示。音声認識機能は、日本語、英語、中国語など、9カ国語に対応する。
TalkViewを利用することで、議事録作成の工数が削減されるだけでなく、複数の場所から参加者が発言する遠隔会議など、音声が聞こえにくい状況でも会話の流れを追うことができる他、途中参加者もそれまでの会議内容を確認できるなど、会議参加者の利便性を向上するという。
また、基言語変換サービスを活用することで、画面に表示された会議内容を即時に11カ国語に自動翻訳が可能になり、海外とのコミュニケーションも容易になる。
オカムラでは、今回の提供開始に先立ち、2017年10月から2018年3月にかけて、自社のショールーム(東京都千代田区)でTalkViewの導入検証を実施。ショールーム内に会議テーブルとマイク、モニターを設置して、TalkViewを稼働させ、社員やショールームへの来客に利用してもらったという。その結果、音声のテキスト化の正確性、議事録作成時間の削減、遠隔会議における会話内容の可視化の有用性、Watsonの学習性能などを含め、全体的に高評価を得て、会議におけるコミュニケーションの効率化に貢献することを確証したとしている。
価格は、専用PC、マイク5本、オーディオインタフェース、導入設置費用を含むTalkView一式で650万円から。最短1週間程度で導入が可能だという。
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