NVIDIAのGPU対応クラウドプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」で利用できるディープラーニングやHPC、可視化といった分野のソフトウェアコンテナ数が、NGCのリリース当初と比べて3倍以上の35個に増えた。
NVIDIAは2018年6月25日(米国時間)、ドイツのフランクフルトで開催された「International Supercomputing Conference」で、同社のGPU対応クラウドプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」で利用できるディープラーニングやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、可視化といった分野のソフトウェアコンテナ数を、2017年のNGCのリリース時と比べて、3倍以上の35個に増やしたと発表した。
2017年11月の「Supercomputing Conference」開催以来、NGCでは「CHROMA」「CANDLE」「PGIコンパイラ」「VMD」といった9個の新しいコンテナが利用できるようになった。NGCで提供されるPGIコンパイラのコンテナは、マルチコアCPUとNVIDIA Tesla GPUをターゲットとするHPCアプリケーション開発を支援する。PGIコンパイラおよびツールを使うと、「OpenACC」「OpenMP」「CUDA Fortran」の並列プログラミングを使用してHPCアプリケーションを開発できる。
ディープラーニングやHPC、可視化などのソフトウェアのインストールやデプロイには、複雑で時間がかかることが多い。コンテナはそれらのプロセスを容易にし、スピードアップを支援する。そのため、コンテナはこれらの分野で重要なツールとなっている。
「この取り組みは、GPUアクセラレーテッドHPCおよびAI(人工知能)のデプロイをスピードアップする施策の一環だ」とNVIDIAは述べている。
NGCがサポートしているコンピューティングプラットフォームを使用するNVIDIAの顧客は、無料アカウントを作成することで、NVIDIA GPUに最適化されたディープラーニングやHPC、可視化といった分野のソフトウェアコンテナにアクセスできる。現在の登録ユーザー数は2万7000人以上だ。
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