電通国際情報サービス(ISID)は、動画から人の動作や姿勢を抽出するソリューション「Act Sense」の提供を開始した。同ソリューションの映像解析エンジンには、身体、腕、脚、関節などの特徴点をディープラーニングで“ボーン検出”する、米カーネギーメロン大学(CMU)開発の技術が使われている。
電通国際情報サービス(ISID)は2018年6月27日、動画に映る人の特定の動作や姿勢を抽出するソリューション「Act Sense(アクトセンス)」の提供を開始した。
Act Senseは、映像解析エンジンに米カーネギーメロン大学(CMU)が開発した、人体の姿勢の特徴点をディープラーニングを用いて検知する技術「OpenPose」を利用。OpenPoseで取得した人の姿勢情報に、自社開発のアルゴリズムを組み合わせ、特定の動作、行為、姿勢を検出する。
例えば、作業者を撮影した動画から、特定の行動がいつ発生したか、作業者の姿勢に無理が生じていないかなどを抽出でき、工場、都市、オフィス、店舗、車、ヘルスケアといった幅広い産業やシーンでの活用が見込めるという。
Act Senseに利用されているOpenPoseは、一般的な単眼カメラで撮影した映像(静止画、動画)から、人体の動きや姿勢をリアルタイムに検出できる技術。身体、手、顔面などの特徴点(合計130の特徴点)をディープラーニングで検出する。複数の人を同時に検知することもできる。
従来の姿勢検出技術のように対象者の身体に複数のマーカを装着させて撮影する必要がなく、既に撮影済みの動画にも適用できるため、利便性が高い。
なお、CMUとのライセンス契約上の制約により、Act Senseは商用利用でスポーツ競技の動作解析に適用することはできない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.