Oracleは、自律型データベースクラウドサービス「Oracle Autonomous Transaction Processing」の提供を開始した。
Oracleは2018年8月7日(米国時間)、自律型データベースクラウドサービス「Oracle Autonomous Transaction Processing」の提供開始を発表した。
Oracle Autonomous Transaction Processingは、機械学習および自動化機能を活用し、コスト削減、セキュリティの強化、可用性、生産性の向上を実現する。また高パフォーマンスのトランザクション処理、レポート、バッチ処理、データ分析、IoT(Internet of Things)、機械学習などの混合ワークロードに加え、要件の厳しい金融、小売り、製造、政府機関などのアプリケーション実行にも単一データベースで対応する設計となっている。さらに、シンプルなアプリケーションの開発および展開、実行中のトランザクションデータ上でのリアルタイム分析、パーソナライズ、不正検出を可能にするという。
Oracleは、Oracle Autonomous Transaction Processingの主なメリットとして、以下の3つを挙げている。
Oracle Autonomous Transaction Processingは、現在提供中の自律型クラウドサービスである「Oracle Autonomous Data Warehouse」を補完する。Oracleの自律型データベースクラウドサービスのポートフォリオを構成するOracle Autonomous Transaction ProcessingとOracle Autonomous Data Warehouseは、自己稼働型の「Oracle Autonomous Database Cloud」テクノロジーを基盤に構築されている。
Oracleはプレスリリースで、調査会社IDCでデータ管理ソフトウェア担当のリサーチバイスプレジデントを務めるカール・オロフソン氏のコメントを紹介している。
「DBAの最も大変な作業は、ミッションクリティカルなトランザクションのデータベースにおけるチューニングとメンテナンスだ。DBAは、統計情報の検討やチューニング調整の適用以外にも、セキュリティパッチなど、パッチの適用を頻繁に行わなければならない。これらの作業にはエラーが生じがちであり、業務を混乱させることもある。Oracleは、これらのタスクをOracle Autonomous Transaction Processingによって解消した。DBAは、ビジネスニーズに対応したアプリケーション開発など、より価値の高い業務に集中できるようになり、企業は既知の脆弱性によるデータ侵害の心配から解消される」(オロフソン氏)
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