Googleは、「Google Kubernetes Engine」において最大4ノードの小規模クラスタを簡単に手ごろなコストで実行するための一連のツールとドキュメントなどをリリースした。
Googleは2018年10月4日(米国時間)、「Google Cloud」に含まれる「Google Kubernetes Engine(GKE)」において、最大4ノードの小規模クラスタを簡単に手ごろなコストで実行するための一連のツールとドキュメントなどをリリースした。
GKEは、Google Cloudのインフラを使用して、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイや管理、スケーリングを行うマネージド環境を提供するサービス。オープンソースのコンテナオーケストレーションプラットフォーム「Kubernetes」を使ってコンテナクラスタの操作を行う。
今回発表したのは、オープンソースユーティリティー「kubehost」と、開発者向けテンプレート、ドキュメントだ。
kubehostは、シングルホストのKubernetesクラスタで動作するサービスをエクスポーズするユーティリティーだ。本番環境で使用しない開発ワークロード向けに設計されている。kubehostを使うことで、外部Webサービスを使用するシングルノードGKEクラスタの月間の実行コストを50%以上低減できるという。
開発環境をスケーリングしたい場合、kubehostを使ってシングルホストサービスを簡単にアップグレードし、本番グレードの負荷分散サービス「Google Cloud Load Balancer」と組み合わせて動作できる。
Googleは、ユーザーがGKE環境をできるだけ迅速に構築できるよう、小規模開発環境向けの新しいテンプレートを作成した。もともとはGoogleのソリューションアーキテクトグループが内部的に利用するために作成したテンプレートだが、GKEチームによる検証を経て、多数の顧客と契約の下で使用されてきた実績がある。
クラスタの作成時に「Google Cloud Console」から、新しいテンプレートに直接アクセスできる。既にGKEの一部の顧客向けに提供を始めており、全てのユーザーが利用できるようにする予定だ。
ドキュメントの充実を求めるGKEの顧客からの要望に対応し、Googleは新しい「GKE How-to Guide(入門ガイド)」を用意した。このガイドでは、幾つかの一般的な構成について解説している。
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