東急テクノシステムは、理経、フューチャースタンダードとともに、踏切の安全性向上に向けた「踏切映像伝送システム」の実証実験を開始した。踏切に設置した監視カメラ映像をAIで解析し、異常があれば、付近を走行中の電車運転士や運行管理者に警告と映像で通知する。
東急テクノシステムは2018年11月26日、理経、フューチャースタンダードの協力の下、踏切の安全性向上を目的に、AIで踏切の監視カメラ映像を解析する「踏切映像伝送システム」の実証実験を2018年11月24日に開始したことを発表した。実証期間は、2019年5月末日までの予定。
今回の実証実験では、東京都の五反田駅と蒲田駅を結ぶ東急池上線の雪が谷大塚1号踏切(雪が谷大塚駅〜御嶽山駅間)に2台の監視カメラを設置。踏切内の映像を、AIを活用したクラウドベースの映像解析プラットフォーム「SCORER」で検知、解析する。
踏切内で人が倒れているなどの異常を検知すると、付近を走行中の電車の運転士や運行管理者などに警告するとともに、映像を2秒以内に伝送し、迅速に状況を把握できるようにする。
なお、東急テクノシステムでは、2017年11月〜2018年4月にも、東急世田谷線の若林交差点(西太子堂駅〜若林駅間)で同システムの実証実験を行い、ディープラーニングを用いた踏切内の人物検知機能を検証している。
今回はコストダウンを図るため、既に映像解析プラットフォームとして展開されているフューチャースタンダードのSCORERを使用して、サーバなどへの映像伝送とAIによる映像解析の性能などを検証する。
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