NTTドコモは、スポーツ観戦中にチャットbotとリアルタイムに変化する試合状況に合わせた対話ができる機能を開発。試合中の選手のパフォーマンスからスタジアムグルメまで、幅広い情報が入手可能になり、スポーツ観戦の新たな楽しみ方を提供するという。
NTTドコモは2018年11月28日、スポーツ観戦中にリアルタイムに変化する試合状況に合わせた対話ができるチャットbot向け機能を開発したと発表した。
開発には、NTTグループのAI関連技術群「corevo」を構成する「自然対話プラットフォーム」を利用した。自然対話プラットフォームは、発話者の問いかけに対して、その言葉の意図を理解した上で回答する対話型AIサービスプラットフォーム。
今回、新たに開発された機能は、リアルタイムに変化する試合状況を一括管理して対話に反映する技術と、観戦中の試合以外での選手の活躍や過去の経歴などが記録された「知識データベース」を用いた、高度な発話を作成する技術から構成される。
同機能を搭載したチャットbotとスポーツを観戦することで、スポーツ観戦初心者やライトファンでも、目の前の試合状況や出場選手に関するデータなどの具体的な情報をプッシュ通知や対話形式で入手でき、より楽しく観戦できるという。
例えば、観戦中のユーザーがチャットbotと対話する際に、その試合での選手の活躍状況を盛り込んだり(図1)、チャットbot側からユーザーに対して試合中のプレイに関連する話題を生成してお知らせしたり(図2)することができる。
チャットbotの対話には、選手に関する情報だけでなく、競技ルールや専門用語の解説、さらに、スタジアムグルメや観戦後のスタジアム周辺店舗情報など、試合中にも試合前後にも楽しめる情報を盛り込むこともできる。
NTTドコモでは、同機能を搭載したチャットbotを利用して、スタジアムやテレビなどでJリーグをはじめとするさまざまなスポーツを観戦する際に、ルールや選手のことを詳しく知らなくても、スポーツ観戦をより楽しんでもらえるようなサービスの提供を目指すとしている。
なお、同機能を搭載したチャットbotは、2018年12月6日、7日に東京ビッグサイトで開催される「DOCOMO Open House 2018」で、試合映像とともに公開される予定。
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