オランダの消費者団体がテストしたところ、スマートフォン110台のうち42台では、オーナーの顔写真を使うだけで顔認証を破ることができた。
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スロバキアのセキュリティ企業ESETは2019年1月10日(現地時間)、公式ブログにおいて、スマートフォンの顔認識機能によるデバイス保護の有効性に関するオランダの消費者団体の検証テスト結果を紹介した。
この消費者団体「Consumertenbond」(英語の名称はConsumers’ League:消費者連盟の意)のレポートによると、スマートフォン110台を使ってテストを実施した。オーナーの“よく撮れたポートレート写真”で顔認証を行ったところ、画面のロックが解除されたものが42台(38%)に達した。テストではスマートフォン自体で撮影した「セルフィー写真」を使った。
同レポートには、テストの監査方法や写真のパラメーターの詳しい説明はない。だが、結論としては、3D印刷による頭部の像や、顔を模したリアルなマスクといった洗練された方法を取らなくても、多くのスマートフォンの顔認証を破ることができる。
ポートレート写真で画面ロックが解除されたスマートフォンは主に、安価な機種やミッドレンジ機種で、メーカーはさまざまだ。
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