Microsoftは2019年5月2日(米国時間)、次週に開催するイベントMicrosoft Build 2019を前に、「Personalizer」「Azure SQL Database Edge」「Azure Blockchain Service」など、機械学習/AI、IoT/エッジ、ブロックチェーンで複数の発表を行った。
Microsoftは2019年5月2日(米国時間)、次週に開催するイベントMicrosoft Build 2019を前に、「Personalizer」「Azure SQL Database Edge」「Azure Blockchain Service」など、機械学習/AI、IoT/エッジ、ブロックチェーンで複数の発表を行った。
Microsoft AzureのCognitive Servicesでは、「Personalizer」という新たなサービスを発表した。
これはアプリケーション開発者が、各ユーザーに適したコンテンツを優先表示するなどのパーソナライズ機能を組み込めるようにするもの。「強化学習に基づく強力な機能を、使いやすいAPIで提供するのはAzureのみ」と同社は述べている。「Personalizer」は、既存サービスの「Content Moderator」「Anomaly Detector」などと共に、「Decision」という新たなカテゴリに属するという。
Azure Searchでは、これまでプレビューだったコグニティブ検索機能を一般提供開始する。構造化/非構造化コンテンツに対し、Cognitive Servicesのアルゴリズムを適用した検索ができる。また、コグニティブ検索の結果を保存する新機能をプレビュー提供開始する。Power BIや機械学習モデルを通じて、これらを活用できるという。
Azure Machine Learningでは、Azure DevOpsとの統合で機械学習ライフサイクルの支援を強化。また、Automated MLとユーザーインターフェースの改善でモデル構築の効率を向上。さらにビジュアルなユーザーインターフェースで、コーディングすることなくモデルを構築し、ドラッグ&ドロップでデプロイできるという。
一方Microsoftは、FPGAによるハードウェアアクセラレーションモデル、およびIntel nGraphとNVIDIA TensorRTにおけるONNXランタイムサポートの一般提供開始を発表した。
コンピューティングリソース要件が厳しいIoT/エッジ向けのデータベースエンジンとして、「Azure SQL Database Edge」を発表した。Azure SQLやSQL Serverと同一の手法でアプリケーションを開発できる。
IoT接続における機種依存のプログラミング作業を軽減するモデリング言語、「IoT Plug and Play」を発表した。認定デバイスを採用することで、IoT機器を迅速に接続できるという。
コンソーシアム型ブロックチェーンネットワークの構築や運用をフルマネージドで提供するサービスとして、「Azure Blockchain Service」を発表した。同サービスでは、新メンバーの追加、権限付与、ユーザーアプリケーションの認証などをはじめとした、ガバナンス関連の機能を備えているという。Microsoftは、Azure Blockchain Serviceの最初の事例として、Ethereumを使ったJ.P. Morganのプラットフォーム、「Quorum」を挙げている。
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