Microsoft、「Windows 10 May 2019 Update」以降の削除機能リストを公開Windows To GoやPrint 3Dも削除へ

Microsoftは、「Windows 10 May 2019 Update」で削除された機能と今後削除予定の機能をまとめたリストを公開した。

» 2019年05月30日 18時30分 公開
[@IT]

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 Microsoftは、2019年5月に一般提供を開始した「Windows 10 May 2019 Update」(Windows 10バージョン1903)で幾つかの機能を削除した。

 機能の削除は多くの場合、より適切なオプションの追加に伴って行われると説明している。削除された機能と今後削除予定の主な機能は次の通り。

削除された機能、または間もなく削除される機能

  • XDDMベースのリモートディスプレイドライバ

 Windows 10 May 2019 Update以降、リモートデスクトップサービスでは、単一セッションのリモートデスクトップに対してWDDM(Windows Display Driver Model)ベースのIDD(Indirect Display Driver)を使用するように変わった。

 今後のリリースで、XDDM(Windows 2000 Display Driver Model)ベースのリモートディスプレイドライバのサポートを取りやめる予定だ。XDDMベースのリモートディスプレイドライバを使うISV(独立系ソフトウェアベンダー)は、WDDMドライバモデルへの移行を計画する必要がある。

  • デスクトップの「メッセージング」アプリ、同期機能

 これまで、デスクトップの「メッセージング」アプリは、Windows Mobileから受信したSMSテキストメッセージと同期を取り、デスクトップにメッセージのコピーを保持する機能を備えていた。今回、同期機能を全てのデバイスから削除したため、メッセージを受信したデバイスからのみ、メッセージにアクセスできるように変わった。

開発を中止した機能

 Microsoftは複数の機能の開発を中止しており、今後の更新プログラムからこれらの機能を削除する可能性がある。開発を中止した機能は、他の機能に置き換えられたか、または別のソースから提供されているという。

  • タスクバー設定のローミング

 この機能はもはや開発されておらず、Windows 10の将来のリリースで無効になる予定。

  • Wi-Fi WEPとTKIP

 Windows 10 May 2019 Updateでは、WEP(Wired Equivalent Privacy)やTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)で保護されたWi-Fiネットワークへの接続時に警告メッセージを表示する。WEPなどを使った接続は、WPA(Wi-Fi Protected Access)2やWPA3を使用した場合と比べて安全ではないからだ。今後のリリースでは、WEPのような古い暗号技術を使うWi-Fiネットワークへの接続を許可しなくなる。WPA2やWPA3で利用可能なAES(Advanced Encryption Standard)暗号を使用するようにWi-Fiルーターを更新する必要がある。

  • Windows To Go

 もはや開発されていない。この機能は機能更新プログラムをサポートしていないため、ユーザーはこの機能を最新の状態に保つことができない。また、この機能は、多くのOEMベンダーがサポートしなくなったタイプのUSBを必要とする。

  • 「Print 3D」アプリ

 今後は、「3D Builder」が3D印刷アプリとして推奨される。新しいWindowsデバイスで3Dオブジェクトを印刷するには、Microsoft Storeから3D Builderをインストールする必要がある。

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