データセット「fastMRI」について説明。1500枚以上の膝MRIの画像データや、6970枚の脳MRIの画像データが無料でダウンロードできる(契約と申請が必要)。
本連載は、機械学習に使えるデータセットを紹介する新シリーズで、各回に1つのデータセットを紹介する。
FastMRIは、Facebook AI Research(FAIR:フェイスブックAI研究所)とNYU Langone Health(ニューヨーク大学ランゴーン医療センター)の共同研究プロジェクトで、AIを活用することでMRI(磁気共鳴画像)スキャンを10倍高速化する調査を行っている。これによって、患者の負担を軽減し、MRIスキャンにアクセスしやすく、かつ安価にすることを目的としている。
その調査内容は、論文で公開(2018年11月に初版提出、2019年12月に第2版改訂)されている。さらに、より広範な研究コミュニティーからの参加が可能となるように、データセットをロードして基準モデルを構築するためのコード(PyTorch)が、
で公開されている。データセット自体は、
から無料でダウンロードできる(※ただし制約がある。後述の「注意事項」を参照)。
このデータセットには
が含まれている。詳しくは「fastMRI Dataset公式ページ」を参照してほしい。なお、このデータセットは匿名化が行われており、個人情報とは結び付いていないとのことだ。
fastMRI Datasetを利用するには、データセット共有契約(Dataset Sharing Agreement)への同意とオンライン申請が必要になる。また利用目的は、内部調査または教育目的のみに限定されるので注意してほしい。
契約内容の詳細や申請は、「fastMRI Dataset公式ページ」を確認してほしい。
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