日本IBMは2020年2月7日、機械学習/AIで、顧客ごとに同社の製品・サービスをカスタマイズして提供する新体制を発足したと発表した。これは日本独自のプログラムで、人員を部門横断的に生かす新組織が担うという。
日本IBMは2020年2月7日、機械学習/AIで、顧客ごとに同社の製品・サービスをカスタマイズして提供する新体制を発足したと発表した。これは日本独自のプログラムで、人員を部門横断的に生かす新組織が担うという。
「国内顧客の間では、(機械学習/AI関連の支援を)ワンストップで提供して欲しいというニーズが高い」と、同社クラウド&コグニティブ・ソフトウエア事業本部長の伊藤昇氏は説明した。その背景には、顧客における機械学習/AIへの取り組みが、コンタクトセンターや予防保全などの断片的なソリューションから、全社的なデジタルトランスフォーメーションに移り、課題が企業文化や戦略策定などに及んで複層化してきたことがあるという。
そこで日本IBMでは、クラウド、データ管理/処理ソフトウェアからコンサルティングまで、同社が提供している約150のソリューションを顧客の個別ニーズに合わせて提供するサービスを提供開始した。
このサービスは、日本IBMが2019年末に発足し、2020年2月に本格稼働を開始した「IBM AIセンターが担当する。同センターは関連部署から兼任で、データ活用や機械学習/AIを理解する「3桁」(IBM AI センター長、山田敦氏)の人員を集めているという。
今回のプログラムは、例えば同社のデータ管理/処理製品群「Cloud Pak for Data」など、特定製品の利用が前提となるわけではないとしている。オープンソース製品や既存の他社製品を生かした提案を含めて、個別ニーズに対応するという。
IBM AIセンターは、1つの柱としてさまざまなワークショップ/コンサルティングに力を入れる。これらを通じ、企業文化の醸成や人材育成、ガバナンスなどに関する悩みに対応していきたいという。
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