Rust Survey Teamは、2019年末に実施した「Rust」の利用状況に関する調査結果を発表した。
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Rust Survey Teamは2020年4月17日(米国時間)、Rustコミュニティーなどを対象に実施したシステムプログラミング言語「Rust」の利用状況に関する調査結果を発表した。
この調査は2019年12月に14種類の言語で行われ、3997人が回答した。回答者の82.8%がRustユーザーで、7.1%はRustを利用したことはあるが、現在は使っていない。10.1%は、Rustを全く使ったことがない。
回答の言語別の内訳は、英語が69.6%、中国語が10.8%、ドイツ語が4.3%、フランス語が3.3%、日本語が3.0%、ポーランド語が1.2%、ポルトガル語が1.2%、スペイン語が0.9%、韓国語が0.8%、イタリア語が0.6%、スウェーデン語が0.5%、ベトナム語が0.2%だった。
この調査は毎年行われており、2019年調査が4回目。2018年調査の回答者の内訳は、Rustユーザーが75%、Rustを使ったことがあるが、現在は使っていない人が8%、Rustを全く使ったことがない人も8%だった。
Rustを毎日利用しているユーザーの割合は、27.6%と若干上昇した(2017年調査は17.5%、2018年調査は25%)。Rustを毎日、または毎週使っているユーザーの割合も、68.5%とわずかに上昇した(2017年調査は60.8%、2018年調査は66.4%)。
Rustをフルタイムで利用しているユーザーは、組織内でどのような職種に就き、どのような肩書を持っているかも調べた(複数回答可)。当然のことながらRustユーザーが最も多い職種は、プログラマー/ソフトウェアエンジニアだ。
回答者がどのような業種や業務に携わっているのかも調べたところ、Rustをフルタイムで使っているユーザーは、バックエンドWebアプリケーションを担当しているケースが非常に多いことが分かった。
Rustプロジェクトの43%はコード行数が1000〜1万行の範囲に収まる。中規模および大規模なRustプロジェクト(コード行数が1万行以上)は増加傾向にある。これらのプロジェクトの割合は、2016年が8.9%、2017年が16%、2018年が23%で、2019年は34%に伸びた。
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