VMwareは2020年7月15日(米国時間)、「VMware Cloud on AWS」で、新物理インスタンスや2ホスト構成、ネットワーク設定の自動化など、最近の新機能をまとめて発表した。また、ZOZOテクノロジーズの事例を紹介した。
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VMwareは2020年7月15日(米国時間)、「VMware Cloud on AWS」で、コスト削減やネットワーク設定の簡素化につながる最近の新機能をまとめて発表した。また、ZOZOテクノロジーズの事例を紹介した。
物理インスタンスタイプ「i3en.metal」が追加
VMware Cloud on AWSは、Amazon Web Services(AWS)のデータセンターで、AWSの物理インスタンス(物理サーバ)に顧客専用の「VMware Cloud Foundation」環境を自動構築するサービス。これまでは物理サーバとして、AWSの「i3.metal」「r5.metal」を選択できたが、新たに「i3en.metal」が加わった。i3en.metalの仕様はIntel Xeon Cascade Lakeプロセッサ(2.5GHz)、96 vCPU(ハイパースレッディング有効時)、メモリ768GB、NVMe SSDストレージ50TB。ストレージ容量の大きさが最大の特徴。ホスト間トラフィックのハードウェアによる暗号化機能を備える。現時点では米国西部(オレゴン)、米国東部(バージニア北部)、アジアパシフィック(シドニー)、欧州(フランクフルト)、欧州(ロンドン)で利用できる。東京リージョンにおける提供時期は未定。
2ホスト構成のサポート
VMware Cloud on AWSの最小構成は3ホスト(3物理サーバ)だったが、2ホストの選択肢が加わった(現在プレビュー段階)。「30日間限定」などではなく、継続して利用できる。事前設定のポリシーに基づき自動的なホストの増減が行われる「Elastic Distributed Resources Scheduler (DRS)」については、デフォルトのポリシーのみ適用でき、2ホストへのスケールダウンはできない。
サービス事業者のためのマルチテナント機能
新たなマルチテナント機能では、「VMware Cloud Director Service」により、VMware Cloud on AWSのクラスタを、複数のリソースプールに論理分割して複数のユーザー組織に提供できる。インフラやアプリケーションのサービス事業者は、VMware Cloud on AWSのITインフラリソースを効率的に活用し、中小企業向けのサービスを容易に展開できるという。顧客単位のリソース割り当ては機動的に変更でき、複数リージョンの組み合わせも可能だ。
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