低軌道衛星を使ったAmazonの衛星通信プロジェクト「Project Kuiper」が、実現に向け前進した。同社は2020年7月30日(米国時間)、米連邦通信委員会から3236基に上る衛星の打ち上げおよび運用の認可を得たと発表した。
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Amazonは2020年7月30日(米国時間)、同社の衛星通信プロジェクト「Project Kuiper」で、米連邦通信委員会(FCC)から3236基に上る低軌道衛星の打ち上げおよび運用の認可を得たと発表した。米議会で同社を含む大手IT企業4社の競争戦術が追及されるなか、Amazonは雇用創出効果を強調した。
Project KuiperはAmazonが2019年に発表したプロジェクト。1兆ドル以上を投じ、低軌道衛星の活用によって高速・低遅延の通信サービスを提供しようとしている。企業や公共機関に加え、一般の家庭も対象とするという。米国内から始めるが、世界中でのサービス展開を計画している。
同プロジェクトのテクノロジー担当バイスプレジデント、ラジーブ・バディヤル(Rajeev Badyal)氏は、「当社は、顧客に納得のいく価格で、高速で信頼性の高いブロードバンドを提供するために、信じられないほどのイノベーションを投入している」とコメントした。
プレスリリースでは、顧客に対して直接基地局サービスを提供する一方、LTEや5Gのサービスを新たな地域に展開したい携帯通信事業者に対して、バックホールサービスを提供するとしている。
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