人気記事を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。第69弾は、プログラミング言語「Rust」のニュース記事をeBookにまとめてお送りする。
2019年4月9日に「Stack Overflow」が実施した年次開発者調査によると、最も愛されるプログラミング言語のランキング1位は「Rust」だった。これで4年連続になるという。なぜ、これほどまでにRustは人気があるのか。@IT編集部では、ここ1年ニュース記事でRustを取り巻く状況を追い続けた。
2019年7月16日には、Microsoft Security Response Center(MSRC)がRustを安全で高効率の言語として高く評価するブログ記事を投稿。その翻訳をニュース記事として公開したところ、国内でも大きな話題となり、「C」や「C++」に代わる言語には何がふさわしいのか、最有力の選択肢としてRustを挙げ、理由を解説したブログの翻訳記事も反響があった。
その後もMSRCは、Microsoft社内でどのように利用しているのか事例を公開し、一方でRustを採用する企業は増え続ける。その代表例がAmazon Web Services(AWS)だ。2019年10月14日に開発プロジェクトをスポンサーとして支援することを発表。このニュース記事も反響があった。また2020年2月5日に公開された、実装言語を「Go」からRustに変更するゲーマー向けチャットアプリ「Discord」の事例も多くの開発者の興味を引いた記事として記憶に新しい。
このような中、2020年5月27日にStack Overflowが2020年の開発者調査結果を発表。Rustは5年連続で「最も愛されるプログラミング言語」の栄冠に輝いた。
未来は明るいと思われたRustコミュニティーだが、大きな変化が訪れることになる。2020年8月18日にRust Core Teamが公式ブログで「Rust財団」の設立計画を発表し、Rustプロジェクトの主要スポンサーであるMozillaが直近で発表したレイオフがRustコミュニティーに与える影響について説明する事態に陥ってしまう。
人気連載をまとめ読みできる無料のPDFシリーズ「@IT eBook」。第69弾は、これまでと少し趣向を変えて、ニュース記事をまとめた。2019年4月〜2020年8月に公開したRustに関する13本の記事をまとめ読みすることで、一つのプログラミング言語が多くの開発者に愛され続ける理由が分かるはずだ。そして、今後のRustはどうなってしまうのか。@IT編集部は、さらに追いかけ続けたい。
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