ビデオコミュニケーションサービスのZoom Video Communicationsは、同社のプラットフォーム上に開発者が独自のアプリケーションを構築できる新たなSDKを発表した。Zoomの機能をホワイトラベル的に使い、自由にユーザーインタフェースを設計できる。
ビデオコミュニケーションサービスのZoom Video Communicationsは、同社のサービス機能を活用して開発者が独自のアプリケーションを構築できる新たなSDKを発表した。Zoomは自社を「ソフトウェア提供者ではなくプラットフォーム提供者」と表現してきたが、今回の発表でこの表現がさらに実態に近づくことになる。
Zoomは2020年10月14日(米国時間)、年次イベント「Zoomtopia」で、「Customizable SDK」という新たなSDKを発表した。同社はこれまで、ハードウェア製品への同社機能の組み込みや。他のアプリケーションとの連動を実現するSDKの提供を進めてきた。今回のSDKでは、Zoomの機能をホワイトラベル的に使えるようになる。
Zoomによる発表ブログポストは、Customizable SDKを次のように説明した。
「Customizable SDKで、Zoomプラットフォーム上に、あなた自身のリアルタイムビデオアプリケーションを構築できる。あなたはさらに、スクリーン共有やセッション中のチャット、ギャラリービュー、サードパーティーストリーミングなどの機能で、あなた自身のアプリをリッチにできる」
ユーザーは、Zoomが背後で使われていることを知る必要はないという。開発者は自身のブランド、ユーザーインタフェースでビデオコミュニケーション機能を提供できる。そして機能の実行は、Zoomの基盤に任せればいいとしている。
「これにより、あなたはAR(拡張現実)、マルチカメラのライブコンサート、個別のメディアストリームの挿入などによって体験を豊かにし、より没入感の高いやり方でユーザーを巻き込むことができる」
ZoomはCustomizable SDKを、まずWeb、Android OS、iOS向けに提供するという。「月間1万分を無料で利用できる」としている。
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