Microsoftはオープンソースコードエディタ「Visual Studio Code」向けの拡張機能「Microsoft Edge Tools for VS Code」の一般提供を開始した。Webアプリケーションやサービスを開発する際にツールを切り替える必要がなくなり、開発者の負担も減るという。
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Microsoftは2020年10月1日(米国時間)、オープンソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)向けの拡張機能「Microsoft Edge Tools for VS Code」(以下、Edge Tools for VS Code)の一般提供開始を発表した。
開発者は「Microsoft Edge」ブラウザの「開発者ツール」に含まれる「要素」ツールと「ネットワーク」ツールをVS Codeに組み込める。
Visual Studio Marketplaceからダウンロードするか、VS Code内からインストールして拡張機能を利用できる。
Webアプリケーションやサービスを開発する際のワークフローでは、ルック&フィールの調整が大きな比重を占める。そのために使われるのがWebブラウザの開発者向けツールだ。だが、開発時にWebブラウザのツールとコードエディタの間を頻繁に行き来すると、効率が悪くなり、開発者の負担も大きい。この課題を解決するために、Microsoftはエディタ内から開発者ツールを使えるようにした。
2019年に実験的な「Elements for VS Code」拡張機能を公開した後、一般提供に至るまでにEdge Tools for VS Codeにはさまざまな変更が加わった。例えば、ワークフローを簡素化するとともに、ツールの統合を進めた。
正式版ではデバッグのためにMicrosoft Edgeインスタンスを起動する方法に変更が加えられた。既存のWebブラウザインスタンスに接続するのか、新しいWebブラウザインスタンスを起動するのか、「ヘッドレス」ブラウザを使うのかを選択できる。
ヘッドレスオプションでは、Webブラウザのウィンドウを表示しない。VS Code内に一体化した形でWebブラウザが起動する。タスクバーにアイコンが追加表示されることもない。新しいWebブラウザインスタンスをヘッドレスにするかどうかは、拡張機能の設定で選択できる。
ヘッドレスモードでは、Webブラウザは同一ウィンドウ内に表示される。
ノーマルモードではフルブラウザウィンドウが開き、ユーザーはこれを操作できる。プレビューを見ることもできる。
Edge Tools for VS Codeでは、Microsoft Edgeの開発者ツールに含まれるネットワークツールも利用できる。ネットワークツールを利用するには、VS Codeの拡張機能設定でネットワークパネルを有効にする。
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