「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、Always On 可用性グループのクラスタ名とクォーラム情報を出力する「sys.dm_hadr_cluster」を解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は、Always On 可用性グループのクラスタ名とクォーラム情報を出力する「sys.dm_hadr_cluster」を解説します。対応バージョンはSQL Server 2012以降です。
Always On 可用性グループやフェールオーバークラスタインスタンスを構築するためには、Windows Serverフェールオーバークラスタリング(WSFC)のノードとして参加する必要があります。「sys.dm_hadr_cluster」を実行すると、自身が所属しているWSFCのクラスタ名とクォーラムの構成や状態を確認することができます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | nvarchar(128) | SQL Serverに対応したAlwaysOn可用性グループのインスタンスをホストするWSFCクラスタの名前です。 |
quorum_type | tinyint | このWSFCクラスタで使用されているクォーラムの種類です。次のいずれかになります。 0 = ノードマジョリティー 1 = ノードおよびディスクマジョリティー 2 = ノードおよびファイル共有マジョリティー 3 = マジョリティーなしのディスクのみ 4 = 不明なクォーラム 5 = クラウドミラーリング監視サーバ |
quorum_type_desc | varchar (50) | quorum_typeの説明です。次のいずれかになります。 NODE_MAJORITY NODE_AND_DISK_MAJORITY NODE_AND_FILE_SHARE_MAJORITY DISK_ONLY UNKNOWN_QUORUM CLOUD_WITNESS |
quorum_state | tinyint | WSFCクォーラムの状態です。次のいずれかになります。 0 = クォーラム状態不明 1 = 通常のクォーラム 2 = 強制クォーラム |
quorum_state_desc | varchar (50) | quorum_stateの説明です。次のいずれかになります。 UNKNOWN_QUORUM_STATE NORMAL_QUORUM FORCED_QUORUM |
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