キリンビールが「仕込」「発酵」に関する職人技を再現するAIシステムを開発「業務時間を年間1000時間以上削減する」

キリンビールとNTTデータは、AIを活用して、ビール類製造の「仕込」「発酵」工程の最適な「仕込・酵母計画」を自動的に立案するシステムを開発した。熟練技術を確実に伝承できるようにすると同時に、年間1000時間以上の時間削減を見込んでいる。

» 2021年11月30日 08時00分 公開
[@IT]

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 キリンビールとNTTデータは2021年11月29日、AI(人工知能)を活用して、ビール類製造の「仕込」「発酵」工程で最適な「仕込・酵母計画」を自動的に立案するシステムを開発したと発表した。

画像 「仕込・酵母計画システム」のイメージ(提供:NTTデータ

 キリンビールは「このシステムで仕込・酵母計画に関する熟練技術を確実に伝承する。作業も効率化し、年間1000時間以上の業務時間を削減する予定だ」としている。

制約プログラミングで「知見」を具体的な「手順」に

 キリンビールによると、原材料を仕込み、発酵させる仕込・酵母計画の業務は、熟練者の知見に頼る複雑な作業だという。さまざまな条件を勘案しながら立案するため、作業に時間がかかり、技術の伝承も難しいという課題もあった。

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