「クラウドの巨人」の進撃が続く中、Nutanixが提供する価値とは何かVMwareから来たNutanix CEOが考えていること(2)

「ハイパースケーラー」と呼ばれる超大規模クラウド事業者が勢いを増している。Nutanix CEOインタビューの後編では、こうしたクラウドの巨人たちの間で、Nutanixは企業にどのような選択肢を提供できるのかを聞いた。

» 2022年03月22日 05時00分 公開
[三木泉@IT]

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 Nutanixは、ハイパーコンバージドインフラ基盤を、企業社内だけでなく、パブリッククラウドにも広げようとしている。クラウドが席巻しようとしている時代にNutanixが提供できる価値とは何か。Nutanix CEO(最高経営責任者)インタビューの後編では、これについてラジブ・ラマスワミ氏に聞いた。

――Amazon Web Services(以下AWS)やMicrosoft Azure(以下Azure)との関係は、どう発展していくのだろうか?

Nutanix社長兼CEO、ラジブ・ラマスワミ氏

 特にAzureとの関係は始まったばかりだ。両社の製品間のインテグレーション、共同マーケティング/販売の双方で、やれることはたくさんある。Azureのペアメタルサーバはちょうど展開が始まったところだ。同社は最初のパートナーの一社として、 Azure のベアメタルサーバ上でNutanixのプラットフォームをユーザーが動かせるようにする。

 大きな協業の機会としては、例えばディザスタリカバリがある。オンプレミスのシステムやデータのスナップショットをNutanixのオブジェクトストレージに取得し、パブリッククラウド側のNutanixに複製しておいて、災害時には必要に応じてクラウド側で立ち上げるというものだ。従来よりもコスト効率ははるかに優れている。

――ではAzureとは、他に例えばどのような協業が考えられるのか。

 Azure Arcに関する連携も発表済みだ。オンプレミスのNutanixプラットフォーム上で動くKubernetesクラスタを、Azure Arcで管理できるようにする。Azure Arcが気に入った人たちが、これをコントロールプレーンとして使い、さまざまな場所にあるKubernetesクラスタを統合的に管理できるようになる。

 パブリッククラウド事業者とは、今後ますます多様なコラボレーションを行っていくつもりだ。

――コンテナおよびKubernetesに関して、Nutanixは「Karbon」というプラットフォーム機能を提供してきた。これとRed Hat OpenShiftとの関係はどうなっていくのか。

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