本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-NetTCPConnection」コマンドレットを解説します。
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本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、TCPポートのコネクションを確認する「Get-NetTCPConnection」コマンドレットです。
TCP/IPによる通信は、宛先のIPアドレスと送信元/送信先ポート番号の組み合わせで行われます。従って、通信障害が発生した場合、対象のコンピュータがどのホストとどの通信ポートを利用して通信しているかを把握することが重要になります。
コマンドプロンプトであれば「netstat」コマンドを使用して調査しますが、PowerShellの場合は「Get-NetTCPConnection」コマンドレットを使用します。
netstatコマンドではTCPのコネクション情報とUDPの待ち受け状況の両方を確認できますが、Get-NetTCPConnectionコマンドレットはTCPのコネクション情報のみの確認となります。しかし、netstatコマンドよりも多くの情報が表示されるので、非常に便利なコマンドレットです。
オプション | 意味 |
---|---|
-RemoteAddress | リモートホストのホスト名、もしくはIPアドレスを指定する。省略可能 |
-RemotePort | 送信先ポート番号を指定する。省略可能 |
-State | TCPのステート(状態)を指定して、該当するステートの通信のみ表示する。13種類のステートから指定できる。省略可能 |
-OwningProcess | 指定したプロセスIDで使用しているTCPのコネクションを表示する。省略可能 |
Get-NetTCPConnectionコマンドレットをオプションなしで実行すると、待ち受け中、通信中を問わず、全てのTCPのコネクションを表示します(画面1)。
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