自動化ツールで知られるHashiCorpは2022年秋に、クラウド型のマネージドサービス「HashiCorp Cloud Platform(HCP)」を、AWSの東京、大阪リージョンから提供開始する。既に提供中のTrraform Cloudと合わせ、マネージドサービスを事業の柱の一つに位置付ける。
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HashiCorpは2022年秋に、クラウド型のサービス「HashiCorp Cloud Platform(以下、HCP)」を、AWS(Amazon Web Services)の東京、大阪リージョンで提供開始する。
HCPは同社の各種ツールをマネージドサービスとして提供するもの。現時点で、アジア太平洋/日本地域では豪州、シンガポールのAWSリージョンから提供されている。2022年10月末あるいは11月初めには、これに東京・大阪リージョンが加わる。サービスが動くのはAWS上だが、HCPの各種ツールの管理対象はマルチクラウドであり、AWSだと使える機能が多いなどの違いはないという。
現在HCPで提供されているのは、シークレット管理の「HCP Vault」、サービスメッシュの「HCP Consul」、ビルド管理の「HCP Packer」、リモートアクセスセキュリティの「HCP Boundary(β版)」。日本のリージョンでは、まずVaultとConsulを提供する。
東京および大阪リージョンから提供することにした理由は、国内顧客の間で、遅延への懸念の声が聞かれるからだという。HashiCorpでは国内販売パートナーと連携し、HCPユーザーへのサポートを提供する。
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