「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、リソースガバナーの構成情報を取得する方法について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_resource_governor_configuration」における、リソースガバナーの構成情報を取得する方法について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)です。
SQL Serverでは、リソースガバナーの機能を使用してワークロードが使用するシステムリソースの消費を管理することができます。
リソースガバナーでは、アプリケーションからの要求をワークロードグループに割り当てることで、要求が使用できるCPU時間やメモリ量に対して制限を設定したり、ワークロードグループが属するリソースプールに、使用できるCPU時間やメモリ量の割合、I/O要求のスループットの制限を設定したりすることができます。
「sys.dm_resource_governor_configuration」動的管理ビューでは、リソースガバナーに設定された分類子関数や、適用されていない構成変更が無いかなどのリソースガバナーの構成情報を取得できます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
classifier_function_id | int | リソースガバナーによって現在使用されている分類子関数のID 関数が使用されていない場合は「0」 |
is_reconfiguration_pending | bit | グループまたはプールに対する変更がALTER RESOURCE GOVERNOR再構成ステートメントで行われたが、メモリ内の構成に適用されていないかどうか 「0」=再構成ステートメントは必要ない 「1」=保留中の構成変更を適用するため、再構成ステートメントまたはサーバーの再起動が必要 リソースガバナーが無効になっている場合、返される値は常に「0」 |
max_outstanding_io_per_volume | int | ※SQL Server 2014(12.x)以降のみ ボリュームごとの未処理のI/Oの最大数 |
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