Coltテクノロジーサービスは、 定額課金、帯域保証などの特徴を持つ、法人向け4G/5G接続サービスを販売開始したと発表した。クラウド接続やSD-WANによる拠点間通信に適しているという。
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Coltテクノロジーサービスは2022年10月4日、法人向けの4G/5G接続サービス、「4G/5G Wireless Access」を日本国内で提供開始したと発表した。拠点に設置したモバイルルータを通じ、他の拠点やクラウドとの通信が行える。
新サービスは、小規模事業拠点、工場や店舗、スポーツ施設、工事現場などを想定。特に、光ケーブル敷設が難しい場所の接続や、バックアップ回線の低コストでの導入といったケースに適しているという。Coltが提供する他のアクセスサービスと組み合わせることで、さまざまな拠点を接続できるとする。
4G/5G Wireless Accessは、4キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)を活用する通信サービス。ColtがMVNOになるわけではないが、サービスとしての設計・提供は、モバイルルータの設置、24時間365日の運用監視 、機器故障時の現地交換などを含めてColtが実施する。
新サービスでは、モバイル通信サービスを企業が使う際に妨げとなる、「帯域保証がない」「通信障害に弱い」「通信量制限がある」などの欠点を克服しているという。
4G/5G Wireless Accessは定額課金。その上で、「月間通信量無制限」と「月間通信量制限あり」の2種類を提供する。つまり、通信量制限のない、安定した通信のニーズにも対応する。また、モバイルルータに2社のSIMを差し、メインのモバイルサービスの障害時にはバックアップのSIM へ自動的に切り替えることで、通信を途切らせない運用が可能という。 SIMの自動切り替えは、メンテナンス時にも必要に応じて実行される。
おそらく新サービスの最も大きな特徴は「帯域保証」。2Mbpsから300Mbpsの間で、 複数の帯域品目を用意している。実効通信速度が契約帯域の50%以下になった場合には、顧客の申告に基づき、障害として扱うという。
では、基本的にベストエフォートであるモバイル通信サービスを使って、なぜ帯域保証のサービスを提供できるのか。Coltテクノロジーサービスは、次のように説明する。
契約前に、まずサイトサーベイで、導入拠点における各社モバイル通信サービスの速度を計測する。これにより、いずれかのサービスで顧客の求める通信スピードが安定的に得られるかをチェックする。この際、希望帯域を実現するために適したキャリアの選択も考える。その上で、「50%以上の十分なマージンをとって顧客の希望を満たせない」という判断になった場合は、実現可能な帯域を顧客と相談して決める、オプションのアンテナを取り付けるなどの対策をとるという。
Coltテクノロジーサービスは、既にこのサービスを世界約90カ国で提供している。例えばアジアに進出している日本企業が、日本国内およびアジアのアクセス回線を、まとめてColtに任せることができるとしている。
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