メタバース、Mastodonって2022年どうだったの? トレンドで振り返るインターネット動向インターネットトラフィックは2022年に23%増加

Cloudflareは、2022年のインターネット、セキュリティ、オンラインサービスのトレンドや傾向を分析したレポート「Cloudflare Radar 2022 Year in Review」を発表した。

» 2022年12月27日 08時00分 公開
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 CDN(Content Delivery Network)やインターネットセキュリティサービスなどを手掛けるCloudflareは2022年12月22日(米国時間)、2022年のインターネット、セキュリティ、オンラインサービスのトレンドや傾向を分析したレポート「Cloudflare Radar 2022 Year in Review」を発表した。

 以下では、同レポートのうち「トラフィックのトレンド」「メタバースおよびゲーム分野の人気ネットサービス」「Mastodonへの関心」「IPv6の普及」について、概要を紹介する。

トラフィックのトレンド

 世界のインターネットトラフィックは2022年に23%増加した。年初は減少したものの、北京冬季オリンピック開催に伴ってわずかに増加し、終了後の数週間は再び減少した。その後、数カ月にわたって微増を続けて6月にまた減少に転じた。

 だが、7月に底を打った後、年後半はかなり安定した成長率で推移し、11月下旬に急増した。FIFAワールドカップ カタール大会が開催されたことに加え、ホリデーシーズンのショッピング需要でブラックフライデーに2022年最大のオンライントラフィックが観測されたことが要因だ。

インターネットトラフィックの変動(提供:Cloudflare)

メタバースおよびゲーム分野の人気インターネットサービス

 メタバースおよびゲーム分野で2022年に最も利用されたインターネットサービスは、Robloxの社名と同名のサービスだった。Robloxサービスでは、ゲームを作成、共有したり、他のユーザーが作成したゲームをプレーしたりできる。メタバースは、現実世界とは異なるコンピュータネットワーク上に構築された3次元の仮想空間やその中でのサービスだ。

 2021年にFacebookがMetaに社名を変更し、メタバース分野に多額の投資を行ったが、同社の取り組みがこの分野に与えた影響を見ると、2022年下半期にMetaの「Oculus」が人気サービスランキングで10位から5位に順位を上げた。だが、Robloxが年間を通して圧倒的な強さを発揮した。2〜4位は、「Xbox(Xbox Live)」「プレイステーション」「Epic Games(Fortnite)」で、Oculusと同順位の5位が「Steam」だった。

メタバースおよびゲーム分野でのRobloxとOculusの順位の推移(提供:Cloudflare)

 Metaの株式時価総額はRobloxの約18倍だ。2023年にはOculusがRobloxを打ち負かすのか、それともRobloxが首位を維持するのかが注目される。

Mastodonへの関心が上昇

 Mastodonは、人気インターネットサービスランキングで200位程度で推移していたが、2022年11月に140〜150位へと大きく上昇した。米国、インド、フィンランドなどでの上昇が目立った。

 実業家イーロン・マスク氏によるTwitterの買収が間もなく完了する見通しとなった10月に、順位がはっきりと上昇し始め、買収完了後の11月に一段と上昇した。

 Mastodonの中核的ソフトウェアはドイツ在住のプログラマーが開発し、関連組織はドイツの非営利団体として法人化されているが、ドイツでの優位性はあまりないようだ。ドイツにおけるクエリ量の変化は、他の多くの国で観察されたものと同様だった。

2022年の人気インターネットサービスランキングにおけるMastodonの順位の推移(提供:Cloudflare)

緩やかに進むIPv6の普及

 IPv6が登場して四半世紀近くがたつが、その普及のペースは比較的緩やかだ。世界的に見ると、IPv6の普及率は2022年を通じて35%前後で推移しており、明らかに改善の余地がある。

IPv6の普及率(提供:Cloudflare)

 国別に見ると、2022年11月時点でIPv6普及率が最も高い国はインド(60%台後半)で、サウジアラビア(60%弱)、マレーシア(55%前後)が続いた。

 米国は第1四半期には10位以内に入ったが、その後は順位を落とし、11月に再び10位に戻した。ベルギーは3月から11月まで4位を維持し、普及率は約55%で推移した。14の地域がいずれかの時点で上位10カ国に入った。日本は1月、2月にいずれも10位につけた。

IPv6普及率の上位10カ国(提供:Cloudflare)

 また、2022年には世界の60以上の地域でIPv6普及率が2倍以上に上昇した。全調査対象地域の4分の1以上で大幅な上昇が見られたのは喜ばしい。ただし、50以上の地域で普及率が10%未満であり、その半数以上は、普及率が2倍以上になった後でも、1%未満にとどまっている。

調査方法

 Cloudflare Radar 2022 Year in Reviewのデータは、インターネットのグローバルトレンドやインサイトを誰でも無料で閲覧できる「Cloudflare Radar」の観測に基づいている。Cloudflare Radarは、Cloudflareの100カ国以上、275都市以上に広がる世界最大級のグローバルネットワークのデータと、インターネットを高速かつプライベートに閲覧する手段として広く利用されているCloudflareの1.1.1.1パブリックDNSリゾルバから集約、匿名化したデータを使用している。

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