AWSはサーバレスアプリケーションを構成、設定するためのビジュアルビルダー「AWS Application Composer」の一般提供を開始した。
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Amazon Web Services(AWS)は2023年3月7日(現地時間)、サーバレスアプリケーションを構成、設定するためのビジュアルビルダー「AWS Application Composer」の一般提供を開始した。年次イベント「AWS re:Invent 2022」でプレビュー版を公開していた。
AWS re:Invent 2022の基調講演ではAmazon.comのCTO(最高技術責任者)を務めるヴァーナー・ヴォーゲルズ氏が「AWS Application Composerは、サーバレスアプリケーションのアーキテクチャ、構成、構築を簡素化し、加速する」と語り、AWS Application Composerの有用性をアピールした。
AWS Application Composerは、以下のような場面で使用できるという。
「AWS Management Console」でOpen demoを選択すると、AWS Application Composerを始められる。AWSは公式ブログで「Amazon API Gateway」「AWS Lambda」「Amazon DynamoDB」のリソースを使用したシンプルなショッピングカートアプリケーションを例に使用方法を紹介した。
左のリソースパネルではAWSサービスを簡単に閲覧、検索し、キャンバス上にドラッグ&ドロップしてアーキテクチャを拡張することができる。
中央のキャンバスパネルで、リソースポート間をクリック&ドラッグでつなぐことにより、リソース同士を接続できる。リソース同士のやり取りのための権限は、ポリシーテンプレート、環境変数およびイベントサブスクリプションを使用して自動的に構成される。上記の例では、API ComputeグループはLambda関数の集合体だ。特定のリソースをダブルクリックすると、右側のリソースプロパティパネルで名前とプロパティを設定することができる。
ビジュアルリソースパレットでは隠しリソースや読み取り専用リソースも使用でき、こうしたリソースを含む既存のテンプレートを読み込むと、キャンバス上に表示される。
テンプレートメニューを選択すると、AWSサーバレスアプリケーションモデル(AWS SAM)などのIaC(Infrastructure as Code)の表示、編集、手動ダウンロードが可能だ。変更内容は自動的にキャンバスと同期される。
Connectedモードを起動すると、統合開発環境(IDE)などのローカルツールでApplication Composerを使用することができる。変更を加えると、Application Composerとローカルのプロジェクトディレクトリの間で、プロジェクトテンプレートとファイルの自動同期が有効になる。
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