ITRは、国内連結会計市場規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は対2020年度比で20.2ポイント増の40億5000万円。2022年度は対2021年度比で21.0ポイント増を見込んでいる。
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アイ・ティ・アール(ITR)は2023年4月18日、国内連結会計市場規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は、対2020年度比で20.2ポイント増の40億5000万円。2022年度は対2021年度比21.0ポイント増を見込んでいる。
ITRは「連結会計市場は今後も高成長を維持する」と予測しており、2021〜2026年度の年間平均成長率(CAGR)を14.0%、2026年度の売上金額を78億円(SaaS
「2021年度の連結会計市場は、連結経営管理基盤の構築や強化に向けて、既存ユーザーである大企業でのシステムリニューアルや拡張案件が増加したことが寄与し、大幅な伸びを示した。最近は中堅規模の企業でも新規導入や機能拡張が活性化していることから、2022年度も高い伸びが見込まれている」(ITR)
提供形態別に見ると、SaaS市場の2021年度の売上金額は10億5000万円。パッケージ市場の約3分の1と市場規模はまだ小さいものの、前年度から倍近く成長している。2021〜2026年度のCAGRは、パッケージ市場の4.4%減に対してSaaS市場は38.8%増。ITRは「2024年度にはSaaS市場の売上金額がパッケージ市場を上回り、パッケージ市場の28億円に対してSaaS市場は37億円に成長する」と予測している。
ITRの浅利浩一氏(プリンシパルアナリスト)は、「主要なベンダーはSaaSやクラウド化を推進しており、2024年度にはSaaSの売上金額がパッケージを上回るだろう。外部報告の連結決算だけに特化したパッケージは、今後リプレースされるとともに、市場性を減少させる見込みだ」と述べている。
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