今度は「プロンプトから音楽を作るAI」が登場 Googleが「MusicLM」を提供開始：創造的なプロセスをサポートするためのツールとして活用

Googleは、テキストを音楽に変換できるAI（人工知能）ツール「MusicLM」の提供を開始した。楽曲生成支援を目的に開発したという。

[＠IT]

　Googleは2023年5月10日（米国時間）、入力されたテキストを基に音楽を生成するAI（人工知能）ツール「MusicLM」の提供を開始した。Googleは「従来の音楽生成技術に比べて、より自然な音楽を作り出すことが可能だ」としている。

音楽制作に関心がない人にも体験してほしい

　この新しいモデルはAIテストツール「Google AI Test Kitchen」で提供されており、PCからWebページを参照するか、スマートフォン用のアプリケーションをインストールすることで利用できる。

MusicLM画面イメージ（提供：Google）

　「ディナーパーティーのソウルフルジャズ」といったプロンプトを入力するだけで、MusicLMが2つのバージョンの曲を作成する。より好きなトラックにトロフィーを与えることができ、モデルが改善されるという。

　Googleは「この新しい技術によってアーティストや作曲家は、創造的なプロセスをサポートするためのツールとして活用できる。例えば、新しいメロディを発想する手助けや、既存の楽曲に新たな要素を追加する際のインスピレーションを得られるだろう」としている。

　今後はMusicLMを体験できるワークショップやイベントも開催される予定だ。「音楽制作に関心がある人はもちろん、一般の人もAI技術を使った音楽制作に触れてほしい」とGoogleは述べている。