GitHubは2023年7月24日(米国時間)「リポジトリルール」を正式にリリースした。オーガニゼーションやリポジトリのレベルで一貫したルールを設定し、適用できる。
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GitHubは2023年7月24日(米国時間)、新機能「リポジトリルール」の一般提供を開始したと発表した。組織全体にルールを適用し、コード品質の維持を図るなどができる。
これは、「ブランチ保護ルール」を拡張する機能として、2023年4月にパブリックβ版を発表していたもの。ブランチ保護ルールでは、ブランチに対してさまざまなルールを設定し、適用できる。例えばブランチに変更をマージする際に、プルリクエストでレビューを受けなければならない、プルリクエストでは複数あるいは特定のレビュアーの承認が必要、特定のメンバーはマージできない、などをルールとして強制できる。
「それでも、オーガニゼーション全体でブランチやタグを一貫して保護するのは相変わらず大変だ。スクリプトやcronジョブ、各種のAPI呼び出し、サードパーティーツールの管理を行うことは、面倒であるだけでなく時間のかかる作業でもある」(発表ブログポスト)
そこでブランチ保護ルールを進化させ、ガバナンスをスケールできるようにしたのがリポジトリルールだとGitHubは説明する。
リポジトリルールでは、オーガニゼーションやリポジトリのレベルで、複数ルールをまとめたルールセットを定義できる。レポジトリを対象とした全てのルールを俯瞰し、管理できるツールとしては、ルールセットページが用意されている。このページでは適用中のルールを見られる他、新規ルールセットの作成や既存ルールセットの編集ができる。
一方、リポジトリを利用する開発者は、どういったルールが適用されているのかを、GitHub.com、Git、GitHub CLIといった複数のタッチポイントで知ることができる。
開発者のエンパワーメントとガバナンスのバランスを見出すためには、評価モードが使える。このモードで開発者への影響を確認してから、正式にルールを導入できる。
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