ARアドバンストテクノロジは、生成AIの活用に関する意識調査の結果を発表した。生成AIの内容を知っている人はおおむね4分の1。生成AIを利用した際の効果としては「作業時間が短縮された」が最も多かった。
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ARアドバンストテクノロジは2023年9月20日、生成AI(人工知能)の活用に関する意識調査の結果を発表した。調査は、20〜50歳代の企業経営者や役員、会社員を対象に実施し、1034人から有効回答を得た。
調査結果によると、生成AIについて「どういうものか詳しく知っている」と回答した人の割合は3.9%、「ある程度知っている」は22.1%だった。男女別では、男性の33.1%、女性の15.9%が知っていると回答した。生成AIを知っている人のうち、業務で「現在利用している」と回答した人は20.8%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」は11.2%。生成AIを知っていても、業務で利用した経験のない人は68%に上った。
業務で生成AIを利用した際の効果については「作業時間が短縮された」と回答した人の割合が最も高く、41.9%(複数回答、以下同)だった。次いで「情報検索が楽になった」が39.5%、「良いアイデア、新しいアイデアにつながった」が24.4%と続いた。なお、短縮された時間の割合としては、「3〜4割程度」が最も多く、44.4%。「5割程度以上」は22.2%だった。
一方、生成AIの業務利用を歓迎しない人もいる。「業務で利用したくない」と回答した割合が最も高かったのは50歳代女性の64.0%だった。その理由を聞くと「業務上必要となる場面がない」が最も多く、39.2%(複数回答、以下同)。他には「きっかけがない」(30.6%)、「トラブルを避けたい」(23.0%)などが上位を占めた。
生成AIについてどういったリスクに不安を感じているかを聞くと、「非常に不安を感じる」という回答が多い順に「偽のコンテンツや誤った情報が拡散されるリスク」(30.3%)、「著作権や商標権、意匠権などを侵害するリスク」(25.4%)、「個人情報や機密情報が漏えいするリスク」(23.3%)だった。
また、どのリスクについても8割以上の人が対策の必要性を感じていた。特に「対策の必要性を非常に感じる」という回答が多かったのは「個人情報や機密情報が漏えいするリスク」で40.5%だった。
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