サイバーセキュリティの知識をオンラインとオフラインで競い合うクイズイベント「アルティメットサイバーセキュリティ」が開催されました。245人が競い合ったイベントではどのような戦いが繰り広げられたのか、取材しました。
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ここ数年、サイバー攻撃が身近なものとなり、深刻な被害も頻繁に報道されるようになりました。危機意識を抱き、サイバーセキュリティに関してもっと知りたいと考えたり、職場の要請を受けてセキュリティに関する業務に携わったりする人も増えたのではないでしょうか。
そうなると、まずは基本的な知識を身に付けるところから……となるでしょうが、1人でコツコツ勉強を進めるのはなかなかつらいのも事実です。ただでさえ、サイバーセキュリティは「難しそう」「何だか怖そう」といったイメージを持たれがちな分野。独学でもある程度はできるかもしれませんが、一緒に励まし合ったり気楽に相談できたりする「仲間」の存在だったり、豪華な「ご褒美」だったり、何らかのモチベーションがあれば、もっとはかどるのではないでしょうか。
そうした機会を提供するイベントが、毎年7月の第2土曜日に大阪で開催されている「アルティメットサイバーセキュリティクイズ」(UCSQ)です。
セキュリティ人材の育成を目的に、さまざまなイベントが企業社内やコミュニティーで開催されるようになる中、UCSQは、純粋にサイバーセキュリティに関する「知識」と運のみを試すイベントです。CTF(Capture The Flag)などのセキュリティ競技会は自分にはちょっとハードルが高いな……と感じるようなセキュリティエンジニア初心者や学生はもちろん、営業、マーケティング、法務、あるいは経営者などあらゆる人が参加できます。
UCSQの特徴は、優勝者に豪華な賞品が用意されていること。もう1つは、母体となっている関西のセキュリティコミュニティー「SECKANSAI」のカラーを反映してか、一見さん歓迎の和気あいあいとした空気に包まれたイベントであることです。2023年7月に開催された「UCSQ 2023」も、オフライン会場参加者の約半数ほどが、初参加でした。
オンラインイベントは場所を問わずに参加でき、長時間家を離れるのが難しい人も気軽に参加できるというメリットがある半面、腹を割って話ができるコミュニティーならではの良さがなかなか味わえない状態でしたが、2023年は少しずつその状況が変わっています。オフラインとオンラインのハイブリッド形式で開催された「UCSQ 2023」も、あらためてコミュニティーの仲間が集まることの良さを体現するイベントとなりました。
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