Stability AIは、同社の生成AI技術を活用した企業向けサービスとして、写真の空を置き換える「Sky Replacer」や3Dオブジェクトを自動生成する「Stable 3D」のプライベートプレビューを発表した。
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Stability AIは2023年11月1日(米国時間)、同社の生成AI(人工知能)技術を活用した企業向けサービスとして、写真の空を置き換える「Sky Replacer」や3Dオブジェクトを自動生成する「Stable 3D」のプライベートプレビューを発表した。
Sky Replacerは、写真に映っている空模様を置き換えられるツールだ。発表時点では空の色や美しさを9種類のテンプレートから選択できる。強力なトリミングとカラーグレーディング機能により、写真全体の見栄えや雰囲気を向上できるという。
Sky Replacerは、不動産をはじめ、屋外写真を活用するさまざまな業界を想定して構築されている。例えば、不動産物件をより魅力的に見せたり、悪天候による物件掲載の遅延を回避したりできると、Stability AIは述べている。
Sky Replacerは、同社のWebサイト(Clipdrop by Stability AI)で公開されており、誰でも試すことができる。
Stable 3Dは、誰でもコンセプトレベルのテクスチャ付き3Dオブジェクトを自動生成できるツールだ。画像やイラストを選択したり、プロンプトを書いたりするだけで、数分でコンセプトレベルの3Dモデルを生成できるという。Stable 3Dで作成されたオブジェクトは「.obj」ファイル形式で出力されるため、「Blender」や「Maya」のような3Dツールで編集したり、「Unreal Engine 5」や「Unity」のようなゲームエンジンにインポートしたりできる。
グラフィックデザイナーやデジタルアーティスト、ゲーム開発者にとって、3Dコンテンツの制作は最も複雑で時間の掛かる作業であり、複雑さを大幅に軽減すると、Stability AIは述べている。
Stable FineTuningは、写真やオブジェクト、スタイルを微調整する一連の機能を提供するツールだ。利用者は、魅力的な風景、アバターなどを用いて写真をデジタルアートにカスタマイズできるという。
Stability AIは、同社のAPIを通じて生成されたコンテンツの透明性を向上させるため、認証情報や不可視のウオーターマークをコンテンツに付与する機能も統合したと併せて発表している。
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