OracleとMicrosoft、「Oracle Database@Azure」サービスを提供開始サービス第1弾は「Oracle Exadata Database Service」

OracleとMicrosoftは、2023年9月に発表した「Oracle Database@Azure」サービスの第1弾となる「Oracle Exadata Database Service」の一般提供をAzureの米国東部リージョンで開始した。

» 2023年12月18日 08時00分 公開
[@IT]

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 OracleとMicrosoftは2023年12月13日(米国時間)、「Oracle Database@Azure」サービスの第1弾となる「Oracle Exadata Database Service」の一般提供を「Microsoft Azure」(以下、Azure)の米国東部リージョンで開始したと発表した。

 Oracle Database@Azureは、Azureデータセンターにコロケーションされた「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上で稼働する「Oracle Database」サービスを提供し、顧客がワークロードを実行する場所をより柔軟に選択できるようにするものだ。Oracleが同サービスを運用、管理する。Azureの顧客は、AzureポータルとAPIを使用してOracle Database@Azureを購入、導入、使用できる。

Oracle Database@Azureの仕組み(提供:Oracle) Oracle Database@Azureの仕組み(提供:Oracle)

 Oracle Exadata Database Serviceは、ミッションクリティカルなワークロードのクラウド移行を大幅に簡素化する。Oracle Database@Azureサービスは、「Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)」「Oracle GoldenGate」「Oracle Data Guard」テクノロジーのサポートとともに提供される。ユーザーはOracle Databaseのパフォーマンス、スケール、可用性、セキュリティといった全ての利点を、生成AI(人工知能)アプリケーション向けの「Azure OpenAI Service」などのAzureサービスとともに利用できる。

 近い将来、Oracle Database@Azureサービスの第2弾として「Oracle Autonomous Database Service」も提供される予定だ。

 OracleとMicrosoftの製品チームは2024年に、ドイツ中部、オーストラリア東部、フランス中部、カナダ中部、ブラジル南部、日本東部、英国南部、米国中部、米国中南部など、より多くのリージョンでOracle Database@Azureを提供していく計画だ。

 OracleとMicrosoftは、Oracle Database@Azureのメリットとして以下を挙げている。

パフォーマンスとレイテンシの最適化

 AzureにおけるOracle Databaseサービスは、高レベルのパフォーマンス、スケール、セキュリティ、可用性を提供するように設計されている。OCIデータベースをAzureデータセンターで他のAzureサービスとともに実行することで、レイテンシとパフォーマンスを最適化できる。

移行の効率化

 「Oracle Zero Downtime Migration(Oracle ZDM)」のような実績あるOracleソリューションを使用して、アプリケーションやデータベースをリファクタリングすることなく、Oracleデータベースをそのまま移行できる。

アプリケーションのモダナイゼーション

 Azureで利用可能な豊富なアプリケーションサービス、開発ツール、フレームワークのセットを使用してワークロードをモダナイズし、Oracle Database@Azureのデータに直接アクセスするクラウドネイティブアプリケーションを実行できる。このソリューション全体で同じセキュリティとコンプライアンスを確保することが可能だ。

データとAIのイノベーション

 Oracleおよび非OracleのデータとアプリケーションにAzureのデータ分析およびAIサービスを適用し、ミッションクリティカルなアプリケーションも処理することで、データの洞察とイノベーションを引き出せる。

運用の簡素化

 AzureポータルでOracle Database@Azureのインフラをデプロイ(展開)および管理し、ネイティブAzureツールを使用して、全てのOracle Database@Azureデータベースの指標、イベント、ログを表示できる。また、OCIインタフェースでデータベースのプロビジョニングと管理を行うことができ、Data Guard、GoldenGateなど使い慣れたツールにもアクセスできる。

購入の簡素化

 Azure MarketplaceでOracle Database@Azureを購入し、既存のAzureとOracleのコミットメントとライセンスを利用できる。また、Oracle Support Rewardsの対象にもなる。Oracle Support Rewardsは、Oracleテクノロジーライセンスのサポート料金を削減するために使用できる特典を獲得できるプログラム。

統一された顧客サポート

 OracleまたはMicrosoftのサポートチームに連絡し、統一されたサポートプロセスを利用できる。

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