ネットワンは2023年12月5日、東京・品川区に開設したイノベーションセンター「netone valley」について説明した。新しい働き方を提案するオフィスである一方、パートナーや顧客と新しいものを生み出す場でもあるという。
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ネットワンシステムズは2023年12月5日、東京・品川区に開設したイノベーションセンター「netone valley」について説明した。今後の競争優位性の中核となる施設だとしている。
執行役員CTO(最高技術責任者)の篠浦文彦氏によると、ネットワンは当初、主要ネットワークベンダー製品のインテグレーション事業で成長したが、その後ストレージ/仮想化基盤を含めたソリューションを展開、さらに包括的なネットワーク/セキュリティのアーキテクチャの提案と構築、サポートを進めてきたという。
現在の同社は、複雑化するネットワーク/セキュリティの運用のシンプル化と自動化に力を入れている。具体的な取り組みとしては、例えば顧客のニーズに沿って推奨デザインを提案。また、顧客におけるインフラのデジタルツインを構築(構成や設定をデジタル情報として再現)し、包括的に構成管理や脆弱(ぜいじゃく)性管理、セキュリティ状態の把握、ネットワーク経路や設定変更のシミュレーションなどが行えるようにしていく。
また、生成AIによって社内に蓄積されたノウハウや知見を生かす取り組みも進めているという。既に社内の技術ナレッジをエンジニアが提案に生かす、ドキュメント作成を省力化する、コンタクトセンターでの問い合わせ対応や障害切り分けを行うといった用途で、生成AIの検証を進めているという。
今後競争力を強化していくには、社員が創造性を発揮するとともに、ベンダーやビジネスパートナー、顧客との共創を図っていく必要があるとする。そうした活動の場となるのがnetone valleyだとネットワンは説明する。
netone valleyは顧客やパートナーとのコミュニケーションや共同作業が行える場であると同時に、新たな形のサテライトオフィスともなっているという。
パートナーや顧客はnetone valleyでデモを体験したり、プロジェクトルームでディスカッションやPoC(概念実証)をしたりできる。ラボではさまざまな実証実験が行え、400名規模のホールではイベントを開催できる。
働く場所としては、ラウンジ、キッチン、ジム、屋上テラスなどが整っており、デザイン関連などの書籍を置いた図書室もある。
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