日本CTO協会は「Webフロントエンド版DX Criteria」を公開した。「Webフロントエンド領域の開発者体験と、それによって構築されたプロダクトによるユーザー体験の両立を目指す」としている。
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日本CTO協会は2024年4月24日、「Webフロントエンド版DX Criteria」(プロダクトのユーザー体験と変化に適応するチームのためのガイドライン)を公開した。
日本CTO協会は同ガイドラインについて「Webフロントエンド開発における変化への迅速な適応と、持続可能な成長を遂げるために必要な組織、チームのケイパビリティを示しており、これらは環境の変化に適応しながらDX(デジタルトランスフォーメーション)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を両立させる優れたプロダクトを創出し続ける競争力を企業にもたらす」と説明している。
5つの大テーマ「技術選定」「デリバリー」「システム」「品質」「チーム」に分けられており、大テーマごとに5つの小テーマ、そして少テーマごとに「メトリクスの計測」「学習と改善」「プラクティス」「アンチパターン」という4つのクライテリア(指標)が定義されている。
日本CTO協会によると、ある程度の複雑性を有するWebアプリケーションを開発、運用しており、組織内にWebフロントエンドエンジニアの職能に類する定義がある企業を適用対象にしているという。
同協会は「高速な仮説検証と開発者体験を実現するためにはWebフロントエンド技術はもちろん、アプリケーションを取り巻くシステムやデリバリーの体制の観点が欠かせない。また、サービスの提供価値やユーザー体験を最大化するためには品質、チームの教育と連携も非常に重要だ。これらの観点を総合して個人ではなく、開発者側とビジネス側が一体になるための組織、企業全体に焦点を当てテーマを設定した」と述べている。
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