Google、数学の難問を解くAI「AlphaProof」「AlphaGeometry 2」を発表 国際数学オリンピックで「銀メダル」レベルに到達数学の推論における新たなステップ

Google DeepMindは数学の難問を解くために構築されたAIシステム「AlphaProof」「AlphaGeometry 2」を発表した。2024年に開催された国際数学オリンピックの問題を基に能力を測定した結果、銀メダル水準のレベルに到達したという。

» 2024年08月17日 08時00分 公開
[@IT]

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 GoogleのAI(人工知能)部門であるGoogle DeepMindは2024年7月25日(米国時間)、数学の難問を解くために構築されたAIシステム「AlphaProof」「AlphaGeometry 2」を発表した。

 Google DeepMindによると、これらのAIシステムを組み合わせることで、2024年に開催された国際数学オリンピック(IMO)で出題された6つの問題の内、4つを解き、「AIシステムが銀メダル水準のレベルに初めて到達した」としている。

2024年のIMOにおけるAlphaProofやAlphaGeometry 2を組み合わせたAIシステムと競技参加者とのパフォーマンス比較。42ポイント中、28ポイントを獲得して銀メダリストと同等のレベルを達成したという(提供:Google DeepMind) 2024年のIMOにおけるAlphaProofやAlphaGeometry 2を組み合わせたAIシステムと競技参加者とのパフォーマンス比較。42ポイント中、28ポイントを獲得して銀メダリストと同等のレベルを達成したという(提供:Google DeepMind)

 Google DeepMindは「AlphaProofは、2024年のIMOで出題された2つの代数問題と1つの整数論の問題を解いた。これらにはわずか5人しか解けなかった難問も含まれていた。AlphaGeometry 2は幾何学の問題を証明したが、2つの組み合わせ論の問題は解けなかった」と述べている。

 Google DeepMindによると、AlphaProofやAlphaGeometry 2の回答を採点したティモシー・ガワーズ氏(ケンブリッジ大学教授、IMO金メダリストでフィールズ賞受賞者)は「このプログラムが簡単には思い付かない解法を発見できるという事実は非常に印象的であり、現在の技術水準をはるかに超えている」と評価しているという。

 Google DeepMindはAlphaProofやAlphaGeometry 2について、次のように紹介している。

AlphaproofとAlphaGeometry 2とは どのように学習させ、構築したのか

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