Amazon Prime VideoやSlackが採用するセルベースアーキテクチャ そのメリットと実装上のリスクとは?テストの分離やダウンタイム低減に寄与

バックアップデータベースやバックアップサーバに戻すといった従来のフェイルオーバー手法は、設計、テスト、保守にコストがかかる。セルベースアーキテクチャは、この問題を解決を目指す新しいアプローチだ。

» 2024年11月29日 08時00分 公開
[Matt HeusserTechTarget]

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 従来のフェイルオーバー手法(バックアップデータベースやバックアップサーバに戻す手法など)は、設計、テスト、保守にコストがかかる。また、一部の障害がシステム全体に連鎖するリスクがある場合も、復旧にコストがかかる。

 セルベースアーキテクチャ(CBA:Cell-based architecture)とは、単一障害点を取り除くことで、これらの問題の解決を目指す新しいアプローチを指す。SlackやAmazon.comのAmazon Prime Videoは、サービス停止インシデントや、トラフィック/データ増加への対策として、セルベースのアプローチに移行している。

 ただし、アーキテクチャの変更する決定にはトレードオフが伴う。高可用性とスケーラビリティのメリットと、セルベースアプローチが大規模アプリケーションシステムにもたらす複雑さとコストを比較検討することが重要になる。

セルベースアーキテクチャとは

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